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平成17年2月14日

定期検査中の3号機原子炉建屋内における水漏れについて

  当所3号機は定期検査中ですが、平成17年2月11日午前8時頃、原子炉建屋6階の使用済燃料プール内で調査のために実施している制御棒案内管のクラッド*1採取作業において、クラッドを吸引した後の排水が原子炉ウェル*2水面付近の換気口から換気ダクト内へ流入していることを発見しました。換気ダクト内への流入は、ただちに作業用排水ポンプを止めたことにより停止しました。その後、当社運転員がパトロールしたところ、午前8時30分頃、原子炉建屋5階において水が換気ダクトの継ぎ目から床へ漏えいしていることを確認しました。

  調査の結果、当該作業において、制御棒案内管のクラッドを吸引する際、吸引後の排水をホースで原子炉ウェルに戻していたところ、手すりに固縛してあったホースが固縛した部分を支点に動き、ホースの先端が当該換気口へ向いたため流入させてしまったことがわかりました。
  今後は、排水ホースは換気口からできるだけ遠ざけて設置するとともに、複数箇所で確実に固定するなど、対策を施すことといたします。

  換気口へ流入した水のほとんどは、当該ダクトに設置してある排水管により適切に処理されました。

  換気ダクトの継ぎ目から床に漏えいした水の量は約2.6リットル、全放射能量は約1.9×103ベクレル(ラジウム温泉の約0.02リットルに相当する量)で、清掃を実施いたしました。

  これによる外部への放射能の影響はありません。

以 上
*1:クラッド
   不溶解性物質の呼称であり、原子力発電所では、給復水系等の鋼材から発生する鉄サビ等金属
   不純物が主成分です。

*2:原子炉ウェル
   原子炉圧力容器および原子炉格納容器の蓋を収納している空間です。定期検査中はこの空間を
   満水状態にし、燃料交換などを行います。


  「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月10日お知らせ済み)における、区分3に該当するものとしてホームページに掲載したものです。


図
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