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福島第二原子力発電所2号機原子炉圧力容器における
浮遊物らしきものの調査結果等について |
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平成16年3月1日
東京電力株式会社
福島第二原子力発電所
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当所2号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)につきましては、第15回定期
検査を実施しておりますが、平成16年2月11日午後7時43分頃、燃料装荷の準備
に際し、中央操作室にて原子炉水を上方から監視していたところ、原子炉圧力容器
上部の水中に白色系の浮遊物らしきものが、現場監視用モニターに映ったことを当
社運転員が確認いたしました。
その後の当該浮遊物の調査の過程において、
1.蒸気乾燥器気水分離器仮置きプール※1底部から、わた状のようなもの(5~ 10cm程度)総重量0.9グラム
2.使用済み燃料プール内から、プラスチックチェーン状のもの1個(14cm×
3.3cm×1cm)、ビニール片1個(4cm×2cm)、ガムテープが付着したビニール 片1個(33cm×10cm)、総重量約76グラム
3.使用済み燃料プールのスキマサージタンク※2内にあるゴミをとるフィルターから
、ビニール片、ゴム手袋の切れ端等、総重量約25グラム
を回収いたしました。(2月12日お知らせ済み)
調査の結果、原子炉圧力容器上部の水中でモニターに映った浮遊物らしきものに
つきましては、回収されたものの中に含まれているかどうか明確な判断を行うことは
出来ませんでした。
また、調査の過程で回収されたものの混入原因については、以下のとおりと推定い
たしました。
1.蒸気乾燥器気水分離器仮置きプール底部から回収されたもの
当該プール上等での作業で発生した糸くずなどが、プール内に落下した。
2.使用済み燃料プール内から回収されたもの
プラスチックチェーン状のものは、平成4年に取り替えを行った燃料チャンネル着
脱機※3の部品の一部が落下した。
ビニール片およびガムテープは、燃料取替機等の汚染防止用のビニールシート
およびガムテープが、擦れや粘着力低下により、プール内に落下した。
3.使用済み燃料プールスキマサージタンクのフィルターから回収されたもの
燃料取替機等の汚染防止用のビニールシートおよびガムテープなどが、擦れや
粘着力低下などにより、プール内に落下した。
今後とも、異物混入防止対策を徹底するとともに、燃料チャンネル着脱機等機器点
検の際には、部品構成や員数の確認を徹底し、引き続き再発防止に努めてまいりま
す。
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以 上
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※1:蒸気乾燥器気水分離器仮置きプール
定期検査時燃料を取り替える際等に、原子炉圧力容器内燃料上部にある蒸気乾燥
器、気水分離器を取り出し、仮置きするプール
※2:スキマサージタンク
使用済み燃料プールと原子炉ウェルからオーバーフローした水を受けるため、プール
とウェルの間に2基設置されているタンク
※3:燃料チャンネル着脱機
使用済み燃料プールの壁面に設置され、使用済み燃料集合体のチャンネルボックス(
燃料集合体に取り付けられ冷却材の流路を形成する四角い筒状の覆い)の着脱、燃
料集合体の外観検査ならびに新燃料集合体の使用済み燃料プールへの搬入に使用
する装置
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