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1号機における作業員の放射性物質内部取り込み
の調査結果について


 平成16年2月17日、1号機原子炉建屋4階※1で、収納棚の整理を行っていた作業員6人のうち4人に、ホールボディカウンター※2の測定の結果、極微量の放射性物質の内部取り込みの疑いがあったことから、翌日再検査をしたところ、1人に内部取り込み(約0.004ミリシーベルト※3)が確認されました。※4
                              (平成16年2月18日お知らせ済み)

 詳細な調査を実施した結果、作業中に使用していたごみ袋の内面に、汚染された鉄さびの付着跡が確認されたことから、当該ごみ袋が汚染源であると推定いたしました。
 当該ごみ袋は、汚染物品移動のために二重にして使用した外袋で、中に入れていたごみ袋が破れたことから汚染しましたが、当該ごみ袋は通常汚染しないと考えていたことから、当該エリアに仮置きされていたものと推定いたしました。
 また、今回の作業前のミーティングにおいて作業内容の確認が不十分であったため、作業前に予定していた汚染確認が行われず、今回実施したごみの回収作業時に汚染しているものと知らずに作業したため、内部取り込みが発生したものと推定いたしました。

  今後の再発防止対策として以下を実施いたします。
  ○ごみ袋の再利用の禁止、および管理区域内で仮置表示がない物などは、事前    に汚染確認を行ってから取り扱うことを放射線管理仕様書に明記するとともに    周知・徹底を図る。
  ○作業エリアの整理整頓に努め、作業終了後はごみ・汚染物がないことの確認     を確実に行う。
  ○作業開始前には作業エリアの事前汚染確認を確実に行うよう徹底する。

 上記の実施状況については、協力企業の放射線管理担当者とともに適宜パトロールなどを実施し、確認してまいります。
 なお、2月19日に当該作業員の再々検査を行い、ホールボディカウンターの測定値が通常の値に戻ったことを確認しております。

以 上

※1:当該作業エリアは、通常汚染がないエリアです。
※2
:体内に摂取された放射性物質を体外から測定する放射能測定装置
※3
:シーベルトとは、放射線が人体に与える影響の度合いを表す単位であり、今回の0.004ミリ
    シーベルトは、胸部レントゲン撮影1回分(約0.05ミリシーベルト)より低く、身体に影響を与
    えるものではありません。

※4
:内部放射能測定の結果を過去の平常時の測定平均値と比べ、その値が、平均値から統計
    的な変動に基づくばらつきの幅を超えた場合等に、放射性物質の内部取り込みの疑いがあ
    ると判断します。 





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