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プレスリリース

福島第一原子力発電所集中環境施設内における火災の調査結果について

平成17年1月5日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
 
 平成16年7月27日、当所集中環境施設雑固体廃棄物減容処理建屋*1において、パトロール中の委託員が高温焼却炉設備*2の焼却後の廃棄物(グラニュール*3)を取り出す部分のダクトつなぎ部が損傷していることを発見いたしました。
 その後、当社運転管理員による現場確認の結果、火災の可能性があると判断し消防署に連絡したところ、同日、消防署の現場確認により火災であることならびにすでに鎮火していたことが確認されました。
 これによる外部への放射能の影響ならびにプラント運転への影響はありませんでした。
平成16年7月27日お知らせ済み
 
 焼損の原因を調査した結果、当該ダクト付近には、グラニュールを乾燥させるため、雑固体廃棄物を燃焼して発生する排ガスによって暖められた空気(乾燥用空気)を送風しておりますが、当該ダクトつなぎ部の材質は、乾燥用空気温度に対して余裕のないものであることが分かりました。
 今回、高温焼却炉設備の運転開始時点で発熱量の大きいゴム手袋等の可燃物の割合が多く、排ガス量の増加ならびに温度が上昇したことにともない、乾燥用空気温度が通常より上昇し、当該部が発熱して焼損したものと推定いたしました。
 対策として、焼損した当該部および類似箇所については、乾燥用空気温度を考慮した耐熱温度の高い難燃性の材質に変更いたします。また、運転開始時点で排ガス温度が高くならないよう可燃物の割合を調整いたします。
 
 
以 上

*1 集中環境施設雑固体廃棄物減容処理建屋
 発電所で発生する雑固体廃棄物を高圧圧縮、高温焼却することで減容するための施設を収めた建物
 
*2 高温焼却炉設備
 不燃性の雑固体廃棄物を約1450℃の高温下で焼却、溶融処理し、容積を約  1/5に減容する設備
 
*3 グラニュール
 高温焼却炉で雑固体廃棄物を溶融し、水冷後に発生する粒状の溶融物。
 なお、グラニュールを乾燥するために排ガス冷却器で使用した空気を乾燥空気として使用している。
 


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