平成16年4月5日午後7時55分頃、当所1-4号機の出入管理建屋において、警備員が計算機用無停電電源装置*1付近からの発煙を発見し、午後7時59分頃、炎を確認したため、手動で電源を停止したところ、午後8時10分頃、炎と煙が自然に消えたことを確認いたしました。その後、消防署の現場確認において、「火災である」との判断を受けました。
なお、これによる外部への放射能の影響はありませんでした。
(平成16年4月6日お知らせ済み)
調査の結果、当該電源装置内の電気回路を構成している32個の電解コンデンサ*2のうち3個が破損しており、また、破損した3個のうち1個は内部で短絡した跡が確認されたことから、内部での短絡により発火に至ったものと推定いたしました。なお、他の2個のコンデンサは当該コンデンサの影響を受けて破損したものと推定いたしました。
内部で短絡した原因は、製造過程において内部に微小なアルミ屑などの異物が混入し、使用中に局部的な発熱や絶縁劣化が生じたものと推定いたしました。
このため、今回の対応として、破損したコンデンサを含め同型の32個全数について取り替えを実施いたしました。
また、当該電源装置については、年1回の定期点検の内容を見直すとともに、月1回の点検を実施し、異常の有無を確認することといたしました。
なお、当該事象発生当時、速やかに関係機関へ通報すべきところ、発見者は設備の故障と思い込み、火災という認識がなかったため、通報が遅れていたことが分かりました。このため、煙、炎を発見した場合は迷わず発見者が通報を行うよう改めて文書ならびに説明会にて周知を図るなど再徹底いたしました。
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