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定期検査中の福島第一原子力発電所3号機における
中性子計測装置の指示変動について |
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平成16年12月23日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
広報部 |
当所3号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)につきましては、平成16年8月9日より第20回定期検査を実施しておりますが、12月23日午後2時53分、「起動領域中性子束モニタ*1下限」の警報が発生したため、保安規定第27条で定める運転上の制限*2を満足していないと判断いたしました。
その後、当該チャンネルを午後3時20分にバイパス*3し、保安規定第27条の運転上の制限を満足する状態に復帰させました。
起動領域中性子束モニタについては、残りの7チャンネルで原子炉の状態監視が可能なように余裕を持った設計としており、機能上問題はありません。
今後、当該チャンネルの点検を実施いたします。
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以 上 |
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*1:起動領域中性子束モニタ
原子炉の停止中および低出力運転時に中性子の量を測定する装置
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*2:運転上の制限
保安規定では原子炉の運転に関し、「運転上の制限」や「運転上の制限を満足しない場合に要求される措置」等が定められており、運転上の制限を満足しない場合には、要求される措置に基づき対応することになっています。
当該検出器は8チャンネルあり、1系列4チャンネルの2系列に分けてあります。その1系列で動作可能とされるチャンネル数は、今回の場合は、4チャンネルであり、1チャンネルが動作不能の場合は、運転上の制限を満足していない状態になります。ただし、当該検出器は1系列1チャンネルについてバイパスすることが可能なため、当該チャンネルをバイパスすることで運転上の制限を満足する状態となります。
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*3:バイパス
モニタを1チャンネルづつ点検校正するために、制御回路から切り離す機能
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