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プレスリリース

福島第一原子力発電所2号機移動式炉心内計装系の弁の不具合に関する
調査結果について

平成16年11月2日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
 
 当所2号機は、平成16年10月29日より原子炉起動中ですが、10月31日、移動式炉心内計装系*1の検出器を原子炉格納容器に出し入れするための弁の「閉」ランプが点灯していないことを確認しました。
 その後、手動操作における確認においても状況は変わらず、原子炉格納容器の隔離弁の機能が確認できないことから、保安規定第43条に定める「運転上の制限*2」を満足していないと判断いたしましたが、当該弁を制御する装置*3(以下、「制御装置」という)の調整を行い、同日、「運転上の制限」を満足していることを確認いたしました。(平成16年10月31日お知らせ済み)
 
調査の結果、当該弁に"開""閉"信号を送る上記制御装置内の感度が通常よりずれていたことが確認されました。感度を調整することにより当該弁は正常に機能することを確認しましたが、念のため、制御装置については健全な予備品と交換しました。
 上記のように、隔離弁の機能は正常に復帰し、「運転上の制限」を満足していることから、準備が整い次第起動操作を再開する予定です。
 
 なお、感度がずれていた原因を確認するため、取り外した制御装置内部について引き続き調査を行います。
 
以 上

*1 移動式炉心内計装系
原子炉の上下方向の中性子分布を測定する装置で、検出器を炉心内で上下に移動することにより連続で測定できます。また、局部出力領域モニタの校正用としても用いられます。
局部出力領域モニタは原子炉出力の状態を監視する装置で、多数の検出器を炉内に設置し、原子炉内の局部の出力を測定するための装置です。
*2 運転上の制限
保安規定では原子炉の運転に関し、「運転上の制限」や「運転上の制限を満足しない場合に要求される措置」等が定められており、運転上の制限を満足しない場合には、要求される措置に基づき対応することになります。
*3 制御装置
運転中、移動式炉心内計装系の検出器を炉心内に出し入れし、炉心内の出力を検出してきますが、出し入れするライン(小口径の配管)には隔離弁が設置されています。当該制御装置は検出器が炉心内から戻ってきたことを感知し、隔離弁が閉まるよう信号を出します。


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