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| 福島第一原子力発電所２号機移動式炉心内計装系の弁の不具合について |
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平成16年10月31日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所 |
当所２号機（沸騰水型、定格出力78万４千キロワット）につきましては、平成16年10月29日より原子炉起動中ですが、本日午後１時頃、移動式炉心内計装系＊１の検出器を原子炉格納容器に出し入れするための弁の「閉」ランプが点灯していないことを確認しました。その後、手動操作による確認を実施しても状況は変わらず、原子炉格納容器の隔離弁の機能が確認できないことから、午後１時19分に、保安規定第43条で定める「運転上の制限＊２」を満足していないと判断いたしました。
当該弁を制御する装置の調整を行った結果、当該弁が閉動作し、隔離機能が確認できたことから、午後５時５分、「運転上の制限」を満足していることを確認いたしました。
今後、原因について調査いたします。
なお、本事象による外部への放射能の影響はありません。
また、先にお知らせした２号機の原子炉格納容器人員用二重扉＊３の不具合につきましては、変形したシャフトを取り替え、健全性を確認したことから、本日午後４時40分、「運転上の制限」を満足していることを確認いたしました。
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| 以 上 |
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| ＊１ |
移動式炉心内計装系
原子炉の上下方向の中性子分布を測定する装置で、検出器を炉心内で上下に移動することにより連続で測定できます。また、局部出力領域モニタの校正用としても用いられます。 |
| ＊２ |
運転上の制限
保安規定では原子炉の運転に関し、「運転上の制限」や「運転上の制限を満足しない場合に要求される措置」等が定められており、運転上の制限を満足しない場合には、要求される措置に基づき対応することになります。 |
| ＊３ |
人員用二重扉
定期検査時ならびに起動時の原子炉格納容器内機器の点検のために、人が格納容器内に出入りするための扉です。 |
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