福島第一原子力発電所トップ

プレスリリース

福島第一原子力発電所5号機仮設ケーブルの火災の
原因調査結果について

平成16年9月9日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
 
 当所5号機(沸騰水型 定格出力78万4千キロワット)は、定格熱出力一定運転中ですが、平成16年7月18日午後2時16分、5号機中央操作室にて火災警報が発生したため、当直員が現場に急行したところ、タービン建屋地下1階の電源設備に接続された仮設ケーブルからの出火を確認いたしました。速やかに消防署に連絡するとともに、消火器による初期消火を実施し、同日午後2時45分、消防署による鎮火確認もなされました。
 これによる外部への放射能の影響ならびにプラント運転への影響はありませんでした。(7月18日お知らせ済み
 
 調査の結果、出火した原因は、タービン建屋内空調設備に電源を供給するための仮設ケーブルに、ケーブル容量を超える電流が流れたため、ケーブルの被覆材が過熱で溶融し、発火したものと分かりました。
 当該仮設ケーブルは、事前に実施した空調設備の電流測定結果をもとに選定したものですが、測定時点では電源の供給先である3台の空調設備のうち1台しか運転していなかったにもかかわらず、当社監理員は、3台が運転中であると思い込み、1台分の電流測定値を基にケーブルの選定を行いました。その後、当日は気温の上昇により空調設備2台が追加で自動起動して3台運転となったこと、また、仮設ケーブルに容量を超えた電流が流れないようにするための過負荷保護装置の動作値が、適切な値に設定されていなかったために、当該仮設ケーブルに容量を超える電流が流れてしまいました。
 
 再発防止対策として、仮設ケーブル選定に関するマニュアルがこれまでなかったことから、以下の確認項目を明記したマニュアルを新たに作成し、当社監理員への教育を実施いたします。
仮設ケーブル選定にあたっては、設備の電流値を算出し、必要に応じて運転時の電流測定と運転台数の確認を行い、必要とする電流に見合ったケーブルを選定する。
仮設ケーブルを保護できるように、過負荷保護装置の動作電流値を適正値に設定する。
 
以 上
 

過負荷保護装置
 保護すべき回路に流れる電流があらかじめ定められた一定値より大きくなった(過負荷状態)ときに動作し、過負荷電流を遮断する装置。


ページの先頭へ戻ります

公式アカウント:
  • 東京電力 公式Xアカウントのご案内ページへリンクします
  • facebook公式アカウントサイトへリンクします
  • Instagram公式アカウントサイトへリンクします
  • youtube公式アカウントサイトへリンクします
  • 東京電力 公式LINEアカウントのご案内ページへリンクします