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平成16年9月3日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所 |
当所2号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)は、定格出力で運転中のところ、平成16年7月27日より、3台ある主復水器*1のうち1台の水室*2(B2)内の導電率*3が一時的に上昇する事象が認められました。8月11日より上昇の頻度が増えたことから、8月12日より監視強化を図ることといたしました。(8月12日お知らせ済み)
その後も当該復水器の監視を継続しておりますが、現在も一時的な導電率の上昇が継続しているため、設備保全の観点から、当該復水器を計画的に点検・補修することといたしましたのでお知らせいたします。
点検・補修にあたっては、9月6日より出力降下を開始して約35万キロワットまで低下させた後、当該復水器の冷却機能を切り離し、9月7日~9月10日の予定で点検・補修作業を行うことといたします。
なお、点検・補修作業の終了後、定格出力に復帰いたします。
これによる外部への放射能の影響はありません。
<参考>
当該事象は、復水器細管からの僅かな海水漏れがあることを示しているものですが、水は「復水脱塩装置*4」により塩分が除去された後、原子炉へ送られており、また、現在の海水の混入量は、復水脱塩装置の処理能力よりも十分低いものであることから、直ちに原子炉への影響が生じるものではありません。
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以 上
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*1 |
:主復水器 |
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タービンを回した蒸気を海水により冷却し水に戻す機器。 |
*2 |
:水室 |
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1台の主復水器は2つの水室を有している。 |
*3 |
:導電率 |
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電気の流れ易さの指標であり、水分中に塩分等が多いと電気が流れやすくなり、数値が高くなる。復水器の導電率測定の主な目的は、海水漏えいの早期検知。 |
*4 |
:復水脱塩装置 |
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原子炉給水中の不純物を除去する他、万一、復水器内に海水が漏れ込んだ場合に塩分を除去する装置。 |
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