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2号機の主復水器における導電率の上昇について
 
 当所2号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)は、定格出力で運転中のところ、平成16年7月27日より、3台ある主復水器*1のうち1台の水室*2(B2)内の導電率*3が一時的に上昇する事象が認められました。昨日より上昇の頻度が増えたことから、本日より監視強化を図ることといたしました。
 なお、現在、当該主復水器内の導電率は通常値に復帰しております。
 
<参考>
 当該事象は、復水器細管からの僅かな海水漏れ込みがあることを示しているものですが、水は「
復水脱塩装置*4」により塩分が除去された後、原子炉へ送られており、また、現在の海水の混入量は、復水脱塩装置の処理能力よりも十分低いものであることから、直ちに原子炉への影響が生じるものではありません。
 

*1: 主復水器
 タービンを回した蒸気を海水により冷却し水に戻す機器。
*2: 水室
 1台の主復水器は2つの水室を有している。
*3: 導電率
 電気の流れ易さの指標であり、水分中に塩分等が多いと電気が流れやすくなり、数値が高くなる。復水器の導電率測定の主な目的は、海水漏えいの早期検知。
*4: 復水脱塩装置
 原子炉給水中の不純物を除去する他、万一、復水器内に海水が漏れ込んだ場合に塩分を除去する装置。

 
以 上

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