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福島第一原子力発電所6号機原子炉建屋内での水漏れについて(続報) |
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平成16年7月20日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所 |
当所6号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、平成15年9月30日より第18回定期検査を実施しておりますが、平成16年7月16日、原子炉圧力容器等の漏えい検査準備のために原子炉圧力容器を加圧していたところ、当社社員が原子炉建屋1階の残留熱除去系熱交換器*1(A)室の外壁近傍において、水が滴下していることを確認いたしました。
漏えい量は約8リットル、放射能量は約5.3×103ベクレルと暫定的に評価いたしました。
16日時点で、水の滴下は止まっており、滴下の状況から判断すると、漏えい検査の範囲外にある残留熱除去系から漏えいしたものと推定いたしました。(平成16年7月16日お知らせ済み)
その後、水漏れ箇所を特定するため、残留熱除去系(A)系の過圧防止安全弁*2取り出し配管について放射線透過検査*3を実施したところ、同配管の溶接部に長さ約23mmのひびが確認されたことから、水圧による漏えい確認を行った結果、漏えい箇所は当該部だけであることを確認いたしました。
また、原子炉圧力容器等の漏えい検査の対象弁である残留熱除去系の格納容器外側隔離弁が完全に閉まっていなかったため、過圧防止安全弁取り出し配管を含む漏えい検査の範囲外に圧力がかかったことが分かりました。
なお、漏えい量は最終的に約9リットル、放射能量は約5.8×103ベクレルと再評価いたしました。
今後も引き続き、漏えい原因の調査および対策の検討を実施いたします。
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以 上 |
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*1:残留熱除去系熱交換器
残留熱除去系は、非常時に原子炉に水を注入したり、原子炉を停止した後に炉水を冷却する設備で、熱交換器は炉水や原子炉で発生した蒸気を冷却するために使用するもの(2基ある)。
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*2:過圧防止安全弁
何らかの理由で系統の圧力が上昇した場合、系統保護の観点から圧力を逃がすための弁
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*3:放射線透過検査
放射線を利用した金属材料などの内部の傷の有無を調べる検査
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<添付図:6号機残留熱除去系系統概要図>
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