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プレスリリース

定期検査中の福島第一原子力発電所1号機における
燃料集合体異物の点検結果について
平成15年11月19日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
 
 当所1号機(沸騰水型、定格出力46万キロワット)につきましては、平成14年11月20日より第23回定期検査を実施しておりますが、平成15年10月28日、使用済燃料プール内で燃料集合体の外観検査*1を実施していたところ、午後11時10分頃、1体の燃料集合体下部から1個の異物(約6.4ミリ)を回収いたしました。(10月29日お知らせ済み)

 回収した異物を詳細に調査した結果、材質はインコネル*2材であり、形状は機械加工時に金属表面をすくい取った切削くずに酷似していることが判明いたしました。また、原子炉内工事履歴調査の結果から、前回定期検査(平成12年12月~平成13年12月)のシュラウド等取替工事において、インコネル材の機械加工が行われていることを確認いたしました。
 本工事においては、炉内全域にわたり工事の進捗に応じて十分な清掃を行っておりましたが、その際わずかに残存した当該異物が原子炉運転中に燃料集合体に混入したものと推定いたしました。
 今後も炉内で機械加工を伴う工事を行う場合は、炉内清掃を的確に行うとともに、計画的に炉内清掃を実施することで異物混入の防止に努めてまいります。
 
以 上
 
*1 外観検査
 定期検査の一つであり、燃焼の進んだ燃料数体を代表として水中カメラにより外観を検査するもの。
 
*2 インコネル
 インコ社(International Nickel Company)の商品名でニッケルをベースとしたオーステナイト系合金。
  ・一般ステンレス鋼 ニッケル含有量:約10%
  ・インコネル    ニッケル含有量:約72%以上

<参考図>
 1号機燃料集合体の異物の概要 (51kB)

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