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定期検査中の福島第一原子力発電所4号機における気水分離器等貯蔵プールカバーの
落下についての原因と対策について |
平成15年7月31日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所 |
当所4号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)につきましては、平成14年12月2日より実施している第19回定期検査において、原子炉に隣接する気水分離器等貯蔵プールの上部に設置していたアルミ製のカバー(大きさ約1m×約2m、厚さ約10mm、重量約60kg)の取り外し作業を実施していたところ、平成15年6月18日午前10時頃、作業員が誤って手を滑らし、カバーの1枚を水中に落下させました。当該カバーは、原子炉圧力容器内に沈下し、シュラウド上部に確認されました。
落下したカバーについては、6月21日回収しました。また、原子炉内を水中カメラで調査した結果、変形等の異常は認められませんでした。
(6月18日、23日お知らせ済み)
炉内点検の結果、原子炉圧力容器内壁面に2ヶ所、炉心スプレイ配管*1に2ヶ所の接触跡を確認したことから、落下したカバーは、まず原子炉圧力容器内壁面に接触、その後、炉心スプレイ配管に接触し、シュラウド上部に留まったものと推定いたしました。
その後、接触による原子炉内機器への影響を評価するため、アルミ板の落下模擬試験等を行った結果、接触跡が認められた原子炉圧力容器内壁面、炉心スプレイ配管ともに構造強度に問題ない事を確認いたしました。
また、念のため接触跡については、表面を磨き観察した結果、異常のないことを確認いたしました。
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本事象の原因と再発防止対策については以下の通りです。
1.原因 |
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作業場所の足場が不安定である中、当該カバーを作業員2人で持ち上げた際、タイミングが合わず、結果的に一人で持ち上げる状態となり、バランスを崩しカバーを離してしまいました。 |
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気水分離器等貯蔵プール近傍の作業において、具体的な落下防止措置をしていませんでした。 |
2.再発防止対策 |
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プールカバーの移動は、天井クレーンを用いて実施いたします。 |
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気水分離器等貯蔵プール近傍等で実施する作業については、落下防止措置を講ずるよう協力企業への工事仕様書に明記いたします。 |
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気水分離器等貯蔵プール近傍等での作業においては、落下防止対策が十分講じられていることを確認いたします。 |
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施工要領書等の内容を作業者に徹底されるよう、事例教育を行います。 |
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落下防止の観点から特別パトロールを実施したところ、落下防止措置や要領書の記載に不十分な箇所が見受けられたため、是正措置を行っております。 |
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