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プレスリリース


平成16年2月6日

柏崎刈羽原子力発電所へのご指摘に対する調査結果について
 
 福島第一原子力発電所並びに福島第二原子力発電所において、柏崎刈羽原子力発電所への指摘と同様の事例の有無と、管理区域内の廃棄物、搬出物品の管理の現状について調査した結果は、以下のとおり。

1.柏崎刈羽原子力発電所への指摘事項に対する調査結果
   指摘事項について、福島第一原子力発電所並びに福島第二原子力発電所(以下「発電所」という)において同様の事例がないか、関連する過去の記録について調査するとともに、関係者に対して聞き取り調査を行った。この結果、放射性廃棄物が管理区域外へ持ち出されて処分された事実はなかった。なお、具体的な指摘項目の中のフィルター木枠については福島第二原子力発電所において一部が搬出された事例があったが、焼却した事実は確認できなかった。

2.管理区域からの搬出物品の基本的考え方と運用
   発電所管理区域内で使用した物品を管理区域外に搬出する際には、放射性物質による汚染度の測定を、法令値の10分の1(0.4ベクレル/cm)未満という厳しい自主基準値に基づき厳格に実施し、放射性物質が検出された場合には搬出を認めていない。
 搬出基準を満足した工具等は、再使用しています。また、再利用できるものは汚染がないことが明らかであることを確認した上で、再利用をするために管理区域外に搬出している。そのほか、取扱いが決まっていないものは当面構内に保管し、全く利用しないものは廃棄物として構内の産業廃棄物処分場で処理している。

3.管理区域からの搬出物品管理の現状と問題点
   搬出物品の考え方と運用については前記2.のとおりですが、再利用できないもののうち、一部のものについては、構外の処分場に搬出され、処理されていた。
 これらは、いずれも搬出基準を満足して管理区域から搬出されたものであり、環境に影響を与えるものではありませんが、協力企業にはリサイクルできないものまで有用なものとして搬出可能としてきたことと、リサイクルできないもので明らかに汚染がないものは構内に埋設処分していたが、汚染がないことが明らかな物は構外でも処分できると拡大解釈してしまったものである。

4.今後の対策
   今後は,管理区域から搬出しようとする物品について、再使用・再利用・廃棄物処理という用途に応じた取扱いを明確にし、これを協力企業も含め所内に周知徹底する。
 また、これらの取扱が正しく行われることを確実にする仕組みを作り、現在全社を挙げて取り組んでいる品質マネジメントシステムの見直しの中で、早期に実施していく。
 
以 上

<参考> 当所の管理区域からの物品搬出に関する調査結果について(PDFファイル)

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