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定期検査中の福島第一原子力発電所6号機原子炉冷却材浄化系循環ポンプ
出口逆止弁等の点検結果について
 
 当所6号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)につきましては、平成15年9月30日より定期検査中ですが、原子炉冷却材浄化系循環ポンプ*1出口逆止弁*22台に座金(2個/台)が付いていないことが確認されたことから、調査の一環として、同系統の再生熱交換器*3をファイバースコープで確認したところ、再生熱交換器(A)内で2個の異物を発見いたしました。
平成16年2月23日3月4日3月19日お知らせ済み)
 
 引き続き、脱落した座金が滞留する可能性のある同系統内について、ファイバースコープで確認可能な範囲*4を調査したところ、座金は発見されませんでした。
 また、当該弁2台に座金が付いていないことの調査として、過去の分解点検記録(平成5年度第11回定期検査時)を確認しましたが、点検記録には座金の記載がなく、座金が取り付けられていたかどうかは確認できませんでした。さらに、当該弁2台の分解点検の結果、ロッドの摩耗がほとんどなかったことから、座金4個が脱落した可能性は小さく、もともと座金が付いていなかったことも考えられます。なお、当該弁においては、座金のない状態でも逆止弁としての機能は確保されていました。
 
 再生熱交換器内で発見された2個の異物については、外観および形状などから座金の一部とは考えられず、混入時期は特定できませんでしたが、過去の弁・ポンプなどの分解点検時に混入したものと推定いたしました。
 
 なお、これらの異物が系統内に滞留しても、当該再生熱交換器の機能に問題はなく、仮に下流側に移動しても、ろ過脱塩装置*5が設置されているため原子炉へは混入しないことから、プラントへの影響はないと評価いたしました。
 
 再発防止対策として、当該弁および他プラントの類似弁については、座金のない構造に変更いたします。
 今後も異物混入防止対策ならびに整理整頓に努めてまいります。
 
以 上
 

<参考>
 原子炉冷却材浄化系概略図 (26kB)
*1  原子炉冷却材浄化系循環ポンプ
 原子炉水中の不純物を除去し水質を維持するための浄化ポンプ。
 
*2  出口逆止弁
 原子炉水の逆流を防ぐためのバルブ。
 
*3  再生熱交換器
 原子炉水を浄化した水を温めてから原子炉に戻すために、原子炉冷却材浄化系に入ってくる熱い原子炉水を使用して温める熱交換器。
 
*4  確認可能な範囲
 原子炉冷却材浄化系循環ポンプ出口逆止弁の下流側に設置されている弁、配管、再生熱交換器(A)水室部をファイバースコープで確認。
 
*5  ろ過脱塩装置
 原子炉冷却材浄化系構成装置の一部。原子炉水中の不純物を除去し水質を維持するためのフィルター。

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