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平成16年12月15日
5号機原子炉格納容器内における水漏れについて
 平成16年12月14日午前11時40分、定期検査中の5号機原子炉格納容器内で、原子炉再循環系配管応力改善*1の準備作業のために使用した化学除染装置*2仮設ラインから水が漏れたことを、協力企業の作業員が確認いたしました。
 調査の結果、原子炉再循環系配管内の化学除染水を浄化した後、排水処理を実施する際、排水処理ラインの事前確認が不十分だったため、誤って別のラインの弁を開け、原子炉再循環系配管内の水が養生用ビニール袋から漏れ出たことがわかりました。
 なお、漏えいは速やかに当該弁を閉めたことで停止いたしました。
 対策として、複雑な系統構成をともなう仮設ラインの弁を操作する際は、作業表示札を取り付けるなど、誤操作防止に努めてまいります。
 
 漏れた水の量は約6リットル、放射能量は約5.5×10ベクレル(ラジウム温泉の約5.5リットルに相当する量)でした。
 これによる外部への放射能の影響はありません。
 
以 上
 

*1  応力改善
 原子炉再循環系配管の応力腐食割れ対策として応力改善が未実施の部分について、配管の溶接部近傍に残っている応力(引張り力)を改善すること。
*2  化学除染装置
 作業員の被ばく低減のため、原子炉再循環系配管内の鉄さび等を取り除く薬品を循環させる仮設装置。



これは「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月10日お知らせ済み)における区分3の事象として、前日に発生した不適合事象を公表しているものです。

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