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平成17年2月7日 |
3号機における警報の発生について |
平成17年2月6日午後8時5分、定期検査中の3号機で、原子炉出力の急上昇を示す「起動領域中性子束モニタ*1B系ペリオド短短*2」の警報の発生にともない、「B系原子炉自動スクラム*3」の警報が発生しました。
その後、午後8時6分、原子炉出力の急上昇を示す信号はなくなりましたが、指示が変動した1チャンネルは通常より高い値を示しているため、関連パラメータを確認したところ、他の7チャンネルの指示に変動はありませんでした。また、出力にかかわる操作は行っておらず、プラント状態も安定していました。
このため、計器の誤動作と推定されることから、当該チャンネルをバイパス*4し、午後8時28分に「B系原子炉自動スクラム」警報を解除いたしました。
今後、警報発生の原因調査を行い、必要な対策を講じる予定です。
なお、3号機は定期検査中であることから、制御棒が全挿入状態となっており、今回の警報発生で制御棒の動作はなく、安全上の問題はありません。
これによる外部への放射能の影響はありません。
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以 上 |
*1 |
起動領域中性子束モニタ
原子炉の停止中および低出力運転時に中性子の量を測定する装置。
当該検出器は8チャンネルあり、1系列4チャンネルの2系列に分けてあり、当該検出器は1系列1チャンネルについてバイパスすることが可能である。 |
*2 |
ペリオド短短
この警報は、中性子量が急上昇すると発生する。
この警報が発生すると急激に原子炉の出力が上昇したことになるため、原子炉を自動停止させる設計になっている。 |
*3 |
B系原子炉自動スクラム
原子炉を緊急停止するための信号が片系統だけ発生した状態であり、制御棒は動作しない。スクラム信号はA・B両系が同時に発生することで制御棒を全挿入し、原子炉を緊急停止させる。 |
*4 |
バイパス
モニタを1チャンネルづつ点検校正するために、制御回路から切り離す機能。 |
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これは「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月10日お知らせ済み)における区分3の事象として、前日に発生した不適合事象を公表しているものです。 |
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