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平成17年1月12日
3号機タービン建屋内における水漏れについて

 定期検査中の3号機タービン建屋において、平成17年1月11日から給復水系統の水張り、および漏えい確認作業を実施していたところ、同日午前10時5分頃、1階にある蒸気式空気抽出器中間冷却器胴体接続部より水が漏れていることを当該作業中の協力企業作業員が発見いたしました。その後、水張り作業を停止し配管内の水抜きを実施したところ、午前10時50分頃、水漏れは停止いたしました。
 調査の結果、今定期検査での当該中間冷却器の点検にともない、パッキンの取り替えを行いましたが、パッキンの一部が折り込まれた状態で装着されていたため、パッキンの一部が損傷して隙間が生じ、当該接続部から水が漏れたことが分かりました。
 パッキンの一部が折り込まれた状態で装着されていた原因としては、当該パッキンは折り畳んだ状態で納入されており、施工時には「縒(よ)り」を伸ばして装着を行いましたが、当該接続部を取り付ける際に「縒り」が戻り、そのまま装着されたものと推定いたしました。
 対策として、当該パッキンを取り替えるとともに、パッキン納入の際、折り畳まないようにいたします。

 なお、漏れた水の量は約3,800リットル、放射能量は約1.5×105ベクレル(ラジウム温泉の約1.5リットルに相当する量)でした。
 これによる外部への放射能の影響はありません。
 
以 上
 

蒸気式空気抽出器中間冷却器
 蒸気式空気抽出器は、復水器の真空維持のため、主蒸気等を駆動源として速い流れの蒸気を噴射し、発生した圧力差で復水器内の空気を抽出する装置であり、中間冷却器は、抽出した空気に含まれる噴射蒸気を冷却、凝縮するための装置。冷却に復水を使用している。

 <添付図> 3号機タービン建屋内水漏れ概略図(52KB)

これは「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月10日お知らせ済み)における区分3の事象として、前日に発生した不適合事象を公表しているものです。

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