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平成16年12月20日
3号機非常用ディーゼル発電機(B)室内での油漏れについて
 平成16年12月19日午後4時35分、定期検査中の3号機タービン建屋地下1階の非常用ディーゼル発電機*1(B)室内で、床面に油漏れがあることをパトロール中の当社社員が発見いたしました。漏えい箇所は、非常用ディーゼル発電機潤滑油プライミングポンプ*2軸封部*3からであり、午後4時36分、当該ポンプを停止することにより、漏えいは停止いたしました。
 漏えい量は約53リットルで、放射能は検出されませんでした。また、漏れた油については、拭き取りにより清掃を実施いたしました。
 
 漏えいの原因を調査した結果、今定期検査中に実施した当該ポンプの分解点検後の組み立て時に軸封部の締め付けが不足していたため、漏えいしたものと推定いたしました。
 対策として、組み立て時に締め付け量*4を確認することとし、締め付け管理を確実に実施するよう施工要領書に反映いたします。
 
 なお、当該ポンプは、軸封部の消耗品(パッキン)を交換後、試運転を実施し、漏えいのないことを確認しております。
 また、当該号機の(A)系ならびに当所他号機の非常用ディーゼル発電機同型ポンプについては、締め付け状態の確認を行い問題のないことを確認いたしました。
 
 これによる外部への放射能の影響はありません。
 
以 上
 

*1  非常用ディーゼル発電機
 所内電源喪失時に所内へ電源を供給するためのディーゼルエンジン駆動の非常用発電機。
*2  潤滑油プライミングポンプ
 非常用ディーゼル発電機が停止している時に、潤滑油を間欠的に循環させ、ディーゼル機関部の主軸等に行き渡らせるとともに、潤滑油の温度を適正に保つためのポンプ。
*3  軸封部
 ポンプ内部の油が軸を通してポンプ外部に出ないようにするために設けられている部分。
*4  締め付け量
 軸封部の締め付けはネジ込み式で行っており、残ったネジ山の数で締め付け量を確認する。



これは「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月10日お知らせ済み)における区分3の事象として、前日に発生した不適合事象を公表しているものです。

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