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定期検査中の福島第一原子力発電所3号機における
警報発生の調査結果について |
当所3号機は、平成16年8月9日より第20回定期検査を実施しておりますが、11月10日、原子炉保護系インターロック機能検査*1を実施していたところ、「チャンネルA主蒸気管トンネル温度高*2」および「主蒸気隔離弁論理回路作動中*3」の警報が発生いたしました。
警報発生の原因は、中央操作室内の制御盤において、検査に使用するための模擬信号発信箇所のケーブルが外れたためであることがわかりました。
なお、原子炉の燃料はすべて取り出されている状態であり、安全上の問題はありませんでした。(平成16年11月10日お知らせ済み)
ケーブルが外れた原因を調査した結果、当該ケーブル端子には問題は無かったが、端子の差し込みが不十分であったため、当該検査前のケーブル接続確認において、ケーブルに取り付けた表示札を持って確認した時に端子の差し込みがさらに緩み、その結果、外れた可能性が高いと推定いたしました。
対策として、検査実施前に以下の内容を検査関係者に周知することにより、再発防止に努めてまいります。
(1) |
検査前のケーブル接続確認の際には、ケーブル端子を確実に手で押し込むことにより差し込みが十分であることを確認する。 |
(2) |
念のため、ケーブル接続の際には、ケーブル端子と現場端子ソケットに緩みがないことを確認し、緩みがある場合には使用しない。 |
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以 上 |
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*1 |
原子炉保護系インターロック機能検査
原子炉の安全性を損なうおそれのある事象が生じた場合、原子炉を緊急停止(スクラム)などさせる回路等の健全性を確認する検査。
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*2 |
チャンネルA主蒸気管トンネル温度高
主蒸気管の漏えいを温度で検出する装置が作動した時に発生する警報。
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*3 |
主蒸気隔離弁論理回路作動中
主蒸気隔離弁を閉動作させるような異常な状態を検知した時に発生する警報。
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