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2号機原子炉格納容器除湿冷却系統における水漏れについて
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当所2号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)は、定格出力にて運転中ですが、平成16年6月9日午後1時頃、パトロール中の当社社員が原子炉格納容器除湿冷却系*ポンプ(A)付近に水漏れがあることを発見いたしました。
当該ポンプ付近を確認したところ水漏れが発生しており、予備ポンプに切り替え、水漏れは停止いたしました。
漏れた量は約18リットル、放射能量は約2.9×102ベクレル(ラジウム温泉約3ミリリットルに相当する量)であり、国への報告が求められる基準3.7×106ベクレルに比べ低い値であることを確認いたしました。
なお、当該系統に使用している純水から放射性物質が検出されたのは、防錆剤として添加しているナトリウム成分が格納容器内で放射化されたことによって、放射性物質のナトリウム24になったものと考えられます。
その後、当該ポンプの目視確認を実施したところ、ポンプ付属配管の接続部にひびが発生しており、そこから漏えいしていることを確認いたしました。当該配管については今後取り替えを実施いたします。
なお、漏れた水については、ふき取り等により清掃を実施いたしました。
外部への放射能の影響はありません。
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以 上
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原子炉格納容器除湿冷却系統 → 系統概略図はこちら(6kB) |
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原子炉運転中、原子炉格納容器の冷却および除湿を行い、また定期検査中の原子炉格納容器内雰囲気温度が過度に高くならないようにする設備。
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