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平成17年1月12日
1号機非常用ディーゼル発電機定例試験の不具合の調査結果について

 平成16年9月7日、定期検査中の1号機非常用ディーゼル発電機*1(B)の定例試験*2を実施したところ、所内電源に接続できない事象が発生しました。
 調査の結果、所内電源系に接続する際に使用する同期検出継電器*3の動作範囲が狭く接続できなかったことが判明したため、同期検出継電器の動作範囲の調整を行ったところ、ディーゼル発電機は所内電源に接続できました。(平成16年9月8日お知らせ済み)

 その後の調査の結果、同期検出継電器に損傷等の異常はありませんでした。
 また、当該発電機については、所内電源の周波数と当該発電機の回転速度を一致させる調整操作において、一致状況を確認するための同期検定器*4の針の回る速度が遅くなるよう調整していますが、その操作が難しいことが分かりました。このような場合、針の回る速度が速く、接続可能となる同期検出継電器の動作範囲が狭くなる傾向にあり、操作性が悪くなることが確認できました。
 以上のことから、同期検出継電器の動作範囲を調整することにより、他の非常用ディーゼル発電機と同等の操作性を確保できました。

(参考)
 同期検出継電器は定例試験など手動で非常用ディーゼル発電機を所内電源系統に接続するために使用するものであり、非常時には非常用ディーゼル発電機が自動起動し、同期検出継電器を使用せずに自動で接続されることから、安全上問題はありません。
 
以 上
 

*1:非常用ディーゼル発電機
 所内電源喪失時に所内へ電源を供給するためのディーゼルエンジン駆動の非常用発電機。
*2:定例試験
 
非常用ディーゼル発電機の定例試験とは、定期的に非常用ディーゼル発電機を手動で起動して、所内電源(非常用母線)に接続できること、および運転状態を確認するための試験。
*3:同期検出継電器
 運転員の誤操作防止を目的として、非常用ディーゼル発電機を所内電源に接続する際、発電機と所内電源の電圧と周波数を検出し、接続可能な動作範囲を制限する装置。
*4:同期検定器
 非常用ディーゼル発電機と所内電源に接続する際、所内電源の周波数と同発電機回転速度が一致していることを確認するための計器。一致していると針が静止し、上記の差が大きいほど針の回る速度が速くなる。

 

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