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平成17年1月12日 |
1号機の原子炉自動スクラム(A系)警報発生の調査結果について |
平成16年8月27日、定期検査中の1号機で、「原子炉自動スクラム(A系)*1」の警報が発生いたしました。
原因を調査したところ、警報発生当時、原子炉起動時の中性子量を計測する計器(中性子源領域モニタ*2)の点検を実施しており、その作業にともない発生したノイズ(電気信号の乱れ)が影響し、隣接する他の計器(中間領域モニタ*3)が誤動作したものと推定しましたが、さらに詳細な調査を行うこととしておりました。
なお、当所1号機は定期検査中であることから、制御棒が全挿入状態となっており、制御棒の動作はなく、安全上の問題はありませんでした。
(平成16年8月30日お知らせ済み)
詳細調査の結果、中間領域モニタ1台の誤動作(指示値上昇)の原因は、当初の推定通り、中性子源領域モニタ点検作業で取り外した信号ケーブルに生じていたノイズによるものであることを確認いたしました。
なお、指示値が上昇していた中性子源領域モニタの信号ケーブルについては、ノイズを除去する部品を取り付けました。
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以 上 |
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*1:原子炉自動スクラム(A系)
原子炉を緊急停止するための信号が片系統だけ発生した状態であり、制御棒は動作しない。スクラム信号はA・B両系が同時に発生することで制御棒を全挿入し、原子炉を緊急停止させる。 |
*2:中性子源領域モニタ
原子炉内の中性子量を計測する装置の一つで、原子炉の停止時や原子炉起動初期段階で使用される。中性子源領域モニタは4台で構成される。 |
*3:中間領域モニタ
原子炉内の中性子量を計測する装置の一つで、原子炉起動から発電開始前までの、原子炉低出力状態を測定するための装置。中間領域モニタは8台で構成される。
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