福島第一原子力発電所トップ

定期検査中の6号機原子炉建屋における漏れについて
 
 平成15年12月24日(水)午前9時45分頃、原子炉建屋地下2階の残留熱除去系熱交換器※1(B)室の天井より水が滴下していることを現場作業員が確認いたしました。
 午前10時17分、当社社員が現場にて水漏れを確認し、その後、漏れた水の総量および全放射能量を評価した結果、漏れた量は約8リットル、放射能量は約3.8×10ベクレル(ラジウム温泉の約3.8リットルに相当する量)であり、国への報告が求められる基準3.7×10ベクレルに比べ低い値であることを確認いたしました。
 原因については、原子炉建屋1階の残留熱除去系熱交換器(B)室にて実施していた残留熱除去系蒸気凝縮配管の撤去作業※2において、撤去予定の弁フランジ部※3を開放したところ水が溢れて地下2階まで伝わったもので、撤去作業にあたり配管内の水抜きおよび残水処理の養生を実施しておりましたが、配管内に残留していた水の量が多く、養生部より溢れたものと推定しております。
 なお、水漏れについては、発生してから2~3分後に自然に停止したことを確認しております。
 これによる外部への放射能の影響はありません。
 また、残留熱除去系への影響はありませんでした。
 
以 上
 
※1:残留熱除去系熱交換器とは
 残留熱除去系は、非常時に原子炉に水を注入したり、原子炉を停止した後に炉水を冷却する設備で、熱交換器は炉水や原子炉で発生した蒸気を冷却するために使用するもの(2基ある)。
 
※2:残留熱除去系蒸気凝縮配管の撤去作業とは
 残留熱除去系蒸気凝縮配管は、非常時に原子炉で発生した蒸気を冷やすために熱交換器へ導く配管で、この撤去作業は、中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の余熱除去系配管が破断した事象の水平展開として実施するもの。
 
※3:弁フランジ部とは
 弁体を収納する弁箱と、それに蓋をする蓋部の継ぎ目のこと。
 
 
<参考図>
 6号機原子炉建屋内における水漏れ概要図 (10kB)
 
これは「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月10日お知らせ済み)における区分3の事象として、前日に発生した不適合事象を公表しているものです。

ページの先頭へ戻ります

公式アカウント:
  • 東京電力 公式Xアカウントのご案内ページへリンクします
  • facebook公式アカウントサイトへリンクします
  • Instagram公式アカウントサイトへリンクします
  • youtube公式アカウントサイトへリンクします
  • 東京電力 公式LINEアカウントのご案内ページへリンクします