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定期検査中の福島第一原子力発電所4号機における
中性子計測装置一時的指示変動について(続報)
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平成15年11月18日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所 |
当所4号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)につきましては、平成14年12月2日より第19回定期検査を実施しておりますが、平成15年10月28日午後11時頃、8チャンネルある起動領域中性子束モニタ*1のうち、1チャンネル(チャンネルF)の指示が一時的に低下し、「起動領域中性子束モニタ下限」の警報が発生したことから、当該チャンネルをバイパス*2し、保安規定第27条の運転上の制限*3を満足する状態に復帰させました。
バイパスするまでの間、運転上の制限を満足しない状態となりましたが、その後、指示値は復帰し、安定しております。(10月29日お知らせ済み)
調査の結果、信号ケーブルの接続部において、接触不良が発生し、今回の一時的な指示低下が発生したものと推定されました。
このため、不具合発生箇所と推定された接続部を含めた信号処理装置を予備品に取り替え、その健全性を確認いたしました。
今後も起動時には注意深く監視を行うことといたします。
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以 上 |
*1:起動領域中性子束モニタ
原子炉の停止中および低出力運転時に中性子の量を測定する装置
*2:バイパス
モニタを1チャンネルづつ点検校正するために、制御回路から切り離す機能
*3:運転上の制限
保安規定では原子炉の運転に関し、「運転上の制限」や「運転上の制限を満足しない場合に要求される措置」等が定められており、運転上の制限を満足しない場合には、要求される措置に基づき対応することになっています。
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