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4号機気水分離器着座不良について (運転保守情報)

平成15年8月21日
福島第一原子力発電所


 平成15年8月20日、当所4号機
原子炉復旧作業*1において、気水分離器*2を原子炉内に収納し、ボルトの締付作業を実施しようとしたところ、ボルトの締付ができない事象が確認されました。

 水中カメラにて状況確認をしたところ、気水分離器は通常着座レベルより約30cm上で止まっており、
リフティングロッド*3(全4本)下端部の定検時仮置き用の脚部がシュラウド上部フランジに乗った状態にあり、気水分離器がシュラウド上部フランジに着座していないことが確認されました。

 原因については、現在調査中です。


*1:原子炉復旧作業とは
  定検のために取り外した炉内構造物(気水分離器,蒸気乾燥器)を炉内に戻す作業。

*2:気水分離器とは
   炉心より発生した蒸気(湿分を多く含んだ蒸気)を、蒸気と水に分離する装置。
   気水分離器を通過した蒸気は、さらに蒸気乾燥器で湿分を分離させた蒸気になり、タービンに
  送られる。

*3:リフティングロッドとは
   気水分離器の吊り上げや仮置き用の脚を兼ねたステンレス製の棒で、気水分離器の機能とは
  関係しない。

 

以 上

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