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2号機原子炉格納容器除湿冷却系統での放射性物質の検出について(続報)

 当所2号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)につきましては、平成15年3月31日より第20回定期検査を実施しておりますが、平成16年3月23日午前11時55分頃、原子炉格納容器除湿冷却系統※1の定期的な水質測定を実施したところ、放射性物質であるコバルト60が微量(7.6×10―3ベクレル/cm,検出限界値:6.2×10―3ベクレル/cm)に検出されました。その後、再度水質測定を実施したところ、午後1時頃検出限界値未満であることを確認いたしました。(3月23日お知らせ済み)

 当該系統について調査した結果、一部の配管が今定期検査で実施した制御棒駆動水圧系配管※2取替工事にて干渉することから、平成15年4月下旬に当該配管を切断しており、既設配管については閉止板を取り付け、取外配管についてはシートにて養生を行い保管していました。その後9月上旬から下旬にかけて既設配管と取外配管の取り付けを行い、平成16年3月19日に当該系統の運転を開始したことが分かりました。また、当該系統と接する他系統の水質測定の結果、放射性物質は検出限界値未満であることを確認しました。
これらのことから、配管切断にあたっては養生を行い混入防止を講じているものの、当該配管切断から取り付けまでの間に何らかの要因により放射性物質が配管内に入り、3月23日のサンプリング時に検出されたものと推定されます。
 なお、当該系統は閉ループで水が循環しているため、微量な放射性物質が検出されても系統外への影響はなく、運転管理においても特に支障となるものではありませんが、念のため系統水の入れ替えを実施しております。

 今後、当該配管で同様な作業を行う際には、今回と同様に配管取付時に清掃等を行うとともに、配管取付後、系統水に放射性物質がないことを確認し、放射性物質が確認された場合には系統水の入れ替えを実施いたします。
以 上
   
※1 原子炉格納容器除湿冷却系統
 原子炉運転中、原子炉格納容器の冷却および除湿を行い、また定期検査中の原子炉格納容器内雰囲気温度が過度に高くならないようにする設備。

※2 制御棒駆動水圧系配管
 制御棒の通常操作のための駆動水や、制御棒の緊急挿入時の高圧水などを供給する配管。

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