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1号機非常用ディーゼル発電機(A)の不具合の調査結果について |
当所1号機(沸騰水型、定格出力46万キロワット)は、平成14年11月20日より第23回定期検査を実施しておりますが、平成15年9月25日、非常用ディーゼル発電機*1(A)の定例試験を実施したところ、ディーゼル機関部から噴霧状に冷却水が飛散するのを確認したため、直ちに非常用ディーゼル発電機を停止し、冷却水の飛散が止まるのを確認いたしました。
(平成15年9月25日お知らせ済み)
当該ディーゼル機関部を点検した結果、燃料噴射弁ノズル部*2に貫通したひびがあることを確認いたしました。このことから、燃料噴射弁ノズルを循環する冷却水が燃料噴射弁ノズルのひびを通じ、ピストン頂部の燃焼面*3に流入し、ディーゼル機関の起動によって圧縮された高圧水が当該部のパッキンを損傷させたことにより、冷却水が噴霧状となって飛散したものと推定いたしました。
また、ひび発生の要因について調査した結果、燃料噴射弁を本体に取り付ける際の取付ボルトの過大な締め付けが原因と推定されました。
対策として、当該ディーゼル機関の燃料噴射弁ノズルを全数取り替え、燃料噴射弁取付ボルトを適切な力で締め付けを行うとともに、毎定期検査時に燃料噴射弁ノズルの全数の浸透探傷検査*4を実施することといたします。
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以 上
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参考図 非常用ディーゼル機関の構造概念図 |
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*1:非常用ディーゼル発電機
所内電源喪失時に所内へ電源を供給するためのディーゼルエンジン駆動の非常用発電機。 |
*2:燃料噴射弁ノズル部
軽油燃料を燃焼機関に噴霧するためのノズルであり、過熱防止のための冷却水が循環する構造となっている。 |
*3:ピストン頂部の燃焼面
燃料噴射弁ノズル部から噴霧された燃料が、ピストンにより圧縮されて燃焼する部分。
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*4:浸透探傷検査
非破壊検査の一つで赤色染色液の表面キズへの浸透作用を利用した検査。
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