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続 報
定期検査中の福島第一原子力発電所3号機で発見された 制御棒駆動
水圧系配管の不具合に関する調査状況および推定原因について

 当社といたしましては、従来のトラブル対応と同様に徹底した原因究明と安全対策に全力を尽くしてまいります。

平成14年9月25日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
 
 当所3号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)は第19回定期検査を実施しておりますが、8月17日、制御棒駆動水圧系
※1配管の取り替え工事を行っていたところ、隣接する既設配管の外周面にひびを発見しました。(8月22日お知らせ済み)
 
 当所はその後、調査を進めて参りましたが、当該系統配管の格納容器貫通部すべての検査を終了しましたので、現在までの調査状況および推定原因について以下の通りお知らせします。
 
1.  当該系統配管の格納容器貫通部すべての282本(うち8本は予備)のうち242本にひびが見つかり、うち3本に貫通したものがあることがわかりました。
2.  原因は付着塩分による粒内型応力腐食割れ※2の可能性が考えられます。
 
 当社は今後も引き続き対策の検討などを進めて参りますが、まとまり次第改めて報告させていただきます。
 
以上
 
※1 制御棒駆動水圧系
 復水系統などから制御棒駆動機構に通常操作のための駆動水、スクラム時の高圧水などを供給する系統。

※2 粒内型応力腐食割れ
 塩化物付着のような環境条件で生ずることが多く、結晶粒の内部を横切るような形で発生・伝搬する応力腐食割れの一種
 

制御棒駆動水圧系配管概略図

 
 
写真A 格納容器内側からみた貫通部 写真B 浸透探傷検査指示模様(例)
以上

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