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当社お客さま相談室に寄せられたご指摘について |
平成15年11月2日に、当社お客さま相談室に「平成14年に福島第一原子力発電所1号機または2号機で発電機水素*1漏れが発生したが、東電は消防署に連絡せず直してしまった」とのご指摘がありました。
当社にて調査の結果、平成14年5月~6月に2号機発電機から微量の水素漏れがあり、それを修理していた経緯がありました。
水素は発電機の冷却に使用しているものですが、可燃性ガス検知器を漏洩箇所に直接あてないと検知できない程度の漏えいで火災や爆発の可能性はありませんでした。
2号機発電機から冷却用水素が微量漏れたというこの事象は、消防法など関連法令に照らしても消防署等への通報義務はありません。また、安全協定*2に基づく連絡が必要な事象でもありません。このため、通常の点検・保守作業による修理で対応したことについて不適切な事実は認められませんでした。
現在ではこのような事象も含めて情報公開を行うこととしており、引き続き信頼回復に努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。
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以 上 |
*1:「発電機水素」とは
原子力発電所や火力発電所の発電機では、内部を水素ガスで冷却しています。
水素ガスは軽いので、抵抗が小さく、また、熱の伝達が良いといった利点があるため、一般的に使用されています。
*2:「安全協定」とは
正式名称は、「東京電力株式会社福島第一・第二原子力発電所周辺地域の安全確保に関する協定」と言い、原子力発電所周辺地域住民の安全を確保するため、福島県と原子力発電所立地町(福島第一では大熊町・双葉町,福島第二では富岡町・楢葉町)と東京電力の三者で締結しているものです。
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