汚染水に含まれる放射性物質によるリスクを低減させるため、まずは、セシウム吸着装置を使い、汚染水に含まれる放射性物質の大部分を占めるセシウムとストロンチウムを重点的に取り除きます。
その後、多核種除去設備(ALPS)で処理することによって、トリチウム以外の大部分の放射性核種を取り除くことができます。

「ALPS処理水」の表記について(2021.4.27見直し)
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トリチウム以外の放射性物質が、安全に関する規制基準値を確実に下回るまで、多核種除去設備等で浄化処理した水(トリチウムを除く告示濃度比総和1未満)は「ALPS処理水」
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多核種除去設備等で浄化処理した水のうち、安全に関する規制基準を満たしていない水
(トリチウムを除く告示濃度比総和1以上)は「処理途上水」 - ・
2つを併せて示す場合は「ALPS処理水等」と表記します。
※なお、過去に掲載した資料については、これまでの表記(以下、2020年3月見直し)としています。
- 「多核種除去設備等の処理水」の表記について(2020年3月見直し)
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トリチウムを除き告示濃度比総和1未満の処理水は「多核種除去設備等の処理水」又は「処理水」
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十分に処理していない処理水は「多核種除去設備等の処理水(告示比総和1以上)」
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2つを併せて示す場合は「処理水*」と表記しています。
※事故当初に発生した、ストロンチウムを含む高濃度汚染水(RO濃縮塩水)については、2015年に浄化処理が完了しています。
汚染水を浄化した「処理水*」に関するデータ・情報については処理水ポータルサイトをご覧ください。
多核種除去設備で発生する廃棄物の処理・保管等については「汚染水の浄化処理で発生する廃棄物の安定化処理」をご覧ください。
トリチウムとは
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トリチウムは普通の水素に中性子が2つ加わった水素の仲間で、三重水素とも呼ばれます。水素とほぼ同じ性質を持っており、主に水として存在し、自然界や水道水のほか、私たちの体内にも存在します。ベータ線という弱い放射線を出しますが、そのエネルギーは小さいため、紙1枚で遮ることができます。日常生活でも飲水等を通じて体内に入りますが、新陳代謝などにより、蓄積・濃縮されることなく体外に出ていきます。
タンク保管状況
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敷地内には、多核種除去設備等で処理した水(ALPS処理水等)を貯留しているタンクの他、多核種除去設備等で処理する前のストロンチウム処理水(ALPS処理前水)を一時貯留しているタンク等があります。いずれも漏えいリスクの低い溶接型タンクを使用し、順次点検を行い運用しております。
海洋放出後に空となったALPS処理水等の貯留タンクは、解体又は再利用をすることにより廃炉関連施設の建設用地を確保するとともに廃棄物発生量の低減にも努めています。海洋放出
開始時点
(2023年8月)2025年
2月現在<ALPS処理水等貯留タンク> ALPS処理水等 1,046基 1,034基 <ALPS処理前水タンク> ストロンチウム処理水 24基 24基 計 1,070基 1,058基 ※この他に、淡水化装置(RO)処理水12基、濃縮塩水1基があります。
※ALPS処理水等(ALPS処理水・処理途上水)
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トリチウム以外の放射性物質が、安全に関する規制基準値を確実に下回るまで、多核種除去設備等で浄化処理した水(トリチウムを除く告示濃度比総和1未満)を「ALPS処理水」
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多核種除去設備等で浄化処理した水のうち、安全に関する規制基準を満たしていない水(トリチウムを除く告示濃度比総和1以上)を「処理途上水」
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2つを併せて示す場合は「ALPS処理水等」と表記しています。
浄化処理した水の海洋放出について
多核種除去設備等で浄化処理を行った水(ALPS処理水)の扱いについては、2023年8月22日、政府から、ALPS処理水の海洋放出の開始に係る判断が示され、同年8月24日、当社はALPS処理水の海洋放出を開始しました。海洋放出にあたっては、放出の都度、事前に当社、当社が委託した外部機関である(株)化研、ならびに政府の基本方針に基づく第三者である日本原子力研究開発機構(JAEA)が、放出する水が、トリチウム濃度以外の項目について、環境に放出する際の国の規制基準を満たしていることを確認しています。また、トリチウムの濃度については、大量の海水で希釈することで、 1,500ベクレル/リットルを下回っていることを確認しながら海洋放出を行っています。