1/2号機共用排気筒の解体
福島第一原子力発電所には、原子炉建屋などの排気に使われていた「排気筒」が4基あります。このうち、1号機、2号機共用の排気筒は、十分な耐震性があることを確認しているものの、より安全に廃炉をすすめるため、2019年8月より、上半分(約60m)の解体作業を開始し、2020年5月に完了しました。
排気筒は、専用の解体装置を使い排気筒本体の「筒身」とそれを支える「鉄塔」を上部から交互に2~4mずつ切断し、作業中の被ばくを抑えるため、解体装置は遠隔で操作しました。
また、放射性物質の飛散を抑制するために、飛散防止剤の散布、切断時に出る「ダスト」の吸引などを実施しました。
排気筒の解体作業に伴う周辺環境への影響は、常にダストモニタで監視しながら、安全第一で作業を進めました。