1号機には、燃料と燃料を覆っていた金属の被覆管などが溶け、再び固まった燃料デブリがあります。燃料デブリによるリスクを下げるため、燃料デブリの取り出しにむけて準備を進めています。

1号機の状況

  • 格納容器内部調査

    格納容器内部調査

    -ロボット等による調査-

    格納容器の内部は、放射線量が高く人が立ち入ることは困難です。そのため、遠隔操作が可能なロボット等を用いて、格納容器内部の情報収集を行っています。これまでの調査で、格納容器内部(ペデスタルの内)の映像等を取得しました。

    -ミュオン透過測定法-

    ミュオンと呼ばれる宇宙線は質量の重い物体を透過しにくい特徴を持ち、それをを利用することで、建屋の外から燃料デブリ等の位置の特定も行っています。

これまでの取り組み

1号機 格納容器内部調査の実績

時期 調査内容 公表資料
2012年10月(1回目)
  • 格納容器内部(ペデスタル外)の情報収集
  • 滞留水の採取
2015年4月(2回目)
  • 格納容器内部(1階)の情報収集
2017年3月(3回目)
  • 格納容器内部(地下1階)の情報収集
  • 堆積物の採取
2022年2月~(4回目)

お知らせ

中長期ロードマップの進捗状況(廃炉・汚染水対策チーム会合/事務局会議)で、毎月の進捗等に関する資料を掲載しています。
詳しくはこちらの資料をご覧下さい。

サンプリング

燃料デブリを取り出すためには、取り出しの方法を決定するために、燃料デブリの性状等を把握することが重要です。サンプリングを行うことで、燃料デブリの取り出し方、輸送や保管の方法等の検討を行います。2017年3月~4月に格納容器内の堆積物サンプリングを行い、元々、格納容器内部に存在していた元素を確認しました。