目的
なぜ1F高濃度滞留水処理・貯蔵状況報告を行っているのですか。
福島第一原子力発電所では、山側から流れてくる地下水が原子炉建屋へ流入し、事故で溶けて固まった燃料を冷やしている水と混ざることで、高濃度の放射性物質を含むたまり水(以下、汚染水)が日々発生しています。
現在、原子炉建屋から外部へ汚染水が流出しないよう、建屋の水位の管理をしていますが、万が一汚染水が建屋の外に漏れたときの土壌や海洋への影響を減らすとともに、作業員の被ばくを低減するため、汚染水をセシウム吸着装置や多核種除去設備等で浄化し、その後、高台に設置しているタンクで貯蔵しています。
当社は、汚染水の貯蔵及び処理に関する最新の状況を取りまとめ、原則一週間に一度、原子力規制委員会へ報告しています。
添付資料-1 「高レベル滞留水の貯蔵及び処理の状況」について
いつの時点のデータですか。
原則、毎週木曜日の午前7時時点のデータを使用しています。
添付資料-2 「高レベル滞留水の貯蔵及び処理の状況(想定)」について
「水種別の貯蔵量」の想定は、どのように作成しているのですか。
「水種別の貯蔵量」の想定は、各処理装置の運転実績を踏まえた上で、運転計画等を考慮して算出しています。
添付資料3 「1~4号機T/B滞留水処理シミュレーション結果」について
「1~4号機T/B滞留水処理のシミュレーション結果」は、どのように作成しているのですか。
各号機の「T/B滞留水水位」は、2020年内に1~3号機原子炉建屋以外の建屋の最下階床面が露出するよう、直近の降雨や地下水などの流入による滞留水の水位変動の状況や、各処理装置の運転計画等を考慮して、シミュレーションを実施し、資料を作成しています。
また、「更なる降雨の影響を含むT/B滞留水水位」は、福島第一原子力発電所近傍における、台風等で比較的降雨が多い3ヶ月間(8~10月)の平均降雨量を考慮して、シミュレーションを実施し、資料を作成しています。
以上