プレスリリース 1998年

小型氷蓄熱式パッケージエアコン「エコ・アイス mini」の開発について

-5~10馬力クラスのエコ・アイスが今秋新登場-


                        平成10年5月20日
                       東北電力株式会社
                        東京電力株式会社
                       中部電力株式会社
                       北陸電力株式会社
                       関西電力株式会社
                       中国電力株式会社
                       四国電力株式会社
                       九州電力株式会社
                       沖縄電力株式会社
                       ダイキン工業株式会社
                       株式会社日立製作所
                       三菱重工業株式会社
                       三菱電機株式会社

 東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力
、九州電力、沖縄電力の電力9社と、ダイキン工業、日立製作所、三菱重工業、
三菱電機のメーカー4社は、小規模(100から200平方メートル程度)の店舗、
飲食店、事務所向けの5~10馬力クラスの小型氷蓄熱式パッケージエアコン
「エコ・アイス mini」を共同で開発し、本年10月以降メーカー各社が発売
開始することといたしました。

 これまでの「エコ・アイス」(氷蓄熱式空調システム)は、 200平方メート
ル程度以上の建物に適するものであるのに対し、この「エコ・アイスmini」
は、現在設置されているパッケージエアコン総設備容量の1/3のシェアを占め
る小規模(100から200平方メートル程度)の建物に対応するためのものでありま
す。

 開発にあたっては業界初の試みとして、電力9社とメーカー4社が共同して統
一仕様のもと氷蓄熱槽の共通化をすすめ、製品コストの低減をはかりました。

 また、蓄熱システム導入による契約電力の減少に伴う基本料金の低減と、昼間
に比べて7から8割引と安い夜間電力の利用により年間の電気料金が2万円から
2万5千円程度安くなります。これに加えて、国の補助金等(注)を受けること
により、非蓄熱式システムに代えて「エコ・アイス mini」を導入すること
によるイニシャルコストの増分は約3年間で回収することができる見込みです。
さらに、回収が完了した後は電気料金の負担が軽くなる分お客さまのメリットと
なります。

 「エコ・アイスmini」は、エコ・アイス同様、夜間の電力で氷や温水を蓄
熱槽に蓄え昼間の冷暖房に利用するシステムで、昼間の電力ピークの需要を抑え
電力の負荷平準化に資するとともに、化石燃料比率の少ない夜間電力の利用によ
りCO2排出量を削減することができます。
  仮に全国の5から10馬力クラスのパッケージエアコンの半数が「エコ・アイス
mini」に置きかわることになれば、CO2排出量を年間約10から15万トン-C
削減することができるとともに、約140万kW(一般家庭約50万世帯分)の電力ピ
ークが夜間にシフトされる計算になります。

(注)国はエコ・アイスの普及促進をはかるため、10年度から新たに補助金制
度を設けることといたしました。これにより従来タイプとの設置費差額の1/2
がユーザーに助成されます。

                                 以 上


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