平成10年5月8日
東京電力株式会社
当社は、5月11日より、福島第二原子力発電所2号機(沸騰水型、定格
出力110万キロワット)の第11回定期検査を開始いたします。
また、溶接後熱処理温度記録の疑わしい箇所につきましては、本定期検
査において国の調査により健全性の確認が行われる予定です。
1.定期検査のための停止期間
平成10年5月11日から70日間の予定
2.定期検査を実施する主な設備
(1)原子炉本体
(2)原子炉冷却系統設備
(3)計測制御系統設備
(4)燃料設備
(5)放射線管理設備
(6)廃棄設備
(7)原子炉格納施設
(8)非常用予備発電装置
(9)蒸気タービン
3.定期検査中に実施する主な工事等
(1)燃料集合体の取り替え
燃料集合体 764本中約180本を取り替える予定です。
(2)出力領域計装検出器 の取り替え
出力領域計装検出器43本中6本を取り替える予定です。
(3)制御棒の取り替え
福島第二原子力発電所1号機等で不具合のあった同型の制御棒
を実績のある他タイプの制御棒に取り替える予定です。
(4)アクシデントマネジメント対策工事
当社は、アクシデントマネジメント(注)の整備案をとりまと
めていますが(平成6年3月発表)、このたび、アクシデント
マネジメント対策として、原子炉減圧の自動化、耐圧強化ベント
設備の追加等の工事を実施する予定です。
以 上
(注)アクシデントマネジメントとは、原子炉施設の安全性に関し、その
安全性をより一層高めるために努力を重ねることが大切であるとの観
点から、原子炉の設計における多重防護の配慮に加えて、現実には起
こるとは考えられない炉心損傷に至る事故(シビアアクシデント)に
対しても、その発生の防止、影響を緩和するための措置を講じておく
というもので、原子炉設置者である電力会社が自主的に行うこととし
ています。
<参考>当社原子力発電所の現況
福島第一・1号機(46万キロワット) 定期検査中
2号機(78万4,000キロワット) 運転中
3号機(78万4,000キロワット) 定期検査中
4号機(78万4,000キロワット 運転中
5号機(78万4,000キロワット) 運転中
6号機(110万キロワット) 定期検査中
福島第二・1号機(110万キロワット) 運転中
2号機(110万キロワット) 5月11日より
定期検査開始予定
3号機(110万キロワット) 運転中
4号機(110万キロワット) 運転中
柏崎刈羽・1号機(110万キロワット) 運転中
2号機(110万キロワット) 5月11日より
定期検査開始予定
3号機(110万キロワット) 運転中
4号機(110万キロワット) 運転中
5号機(110万キロワット) 運転中
6号機(135万6,000キロワット) 運転中
7号機(135万6,000キロワット) 運転中
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