トップページ > リリース・お知らせ一覧 > プレスリリース > 2013年 > 広野火力発電所6号機の営業運転開始について
平成25年12月3日
東京電力株式会社
当社は、本日、広野火力発電所6号機(60.0万kW)の営業運転を開始いたしました。
広野火力発電所6号機の発電設備には、超々臨界圧(USC)型を採用しており、石炭火力として世界最高水準となる熱効率45.2%(発電端)を実現しております。
なお、当社の石炭火力としては、広野火力発電所5号機、常陸那珂火力発電所1号機に加え、現在では3つ目のプラントとなり、既設の1~5号機をあわせた広野火力発電所の総出力は440万kWとなります。
広野火力発電所6号機の特長は次のとおりです。
(1)安定性、経済性に優れた石炭燃料を使用
石炭は、中国、アメリカ、インド、オーストラリアなど世界中に幅広く分布しており、可採年数も100年超と他の化石燃料と比較して最も長く、安定した供給が期待できます。加えて、他の化石燃料に比較して安価であり経済性も優れた燃料です。
当機で使用する石炭は、海外から小名浜コールセンター(福島県いわき市)に海上輸送のうえで一旦貯蔵し、専用運搬船「やまゆり」および「やまさくら」で発電所まで輸送いたします。
(2)石炭火力としては最高水準の熱効率45.2%を実現
超々臨界圧(USC)型を採用することでタービンへ送られる蒸気の高温・高圧化を図るとともに、低圧タービンには広野火力発電所5号機と同設計の48インチ翼を採用することで、石炭火力としては最高水準となる熱効率45.2%(発電端)を実現しております。その結果、CO2排出量の抑制にも寄与いたします。
(3)環境に配慮した石炭火力発電プラントを実現
硫黄酸化物(SOx)ならびに窒素酸化物(NOx)対策として低NOxバーナーや脱硫・脱硝装置を設置いたします。さらに電気式集じん装置の設置により、ばいじんを低減するとともに、石炭粉じん飛散対策として密閉型ベルトコンベヤを採用するなど大気汚染の防止を図りました。
(4)リサイクルの推進
石炭火力から発生する石炭灰等の副生成物はセメント原材料等として有効活用いたします。
当社といたしましては、引き続き、電力設備の確実な運転・保守を含めた供給力の確保を着実に進めていくことで、安定供給に全力を尽くしてまいります。
以 上
別紙
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