トップページ > リリース・お知らせ一覧 > プレスリリース > 2013年 > 東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
平成25年3月1日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※ 下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※2月23日午後0時12分頃、協力企業作業員が2号機タービン建屋1階ヒータールーム中央付近で水溜まりを発見。水溜まりの範囲は約5m×約1m×約1mm。当該箇所の天井部分の数箇所から、5秒に1滴程度の水の滴下があること、および水溜まり周辺にある配管や仮設ホースからの漏えいはないことを確認。当該水溜まりから採取した水を分析した結果、セシウム134が1.3×102Bq/cm3、セシウム137が2.5×102Bq/cm3、床面の汚染状況を確認した結果、セシウム134が1.2×102Bq/cm2、セシウム137が2.1×102Bq/cm2、当該箇所の雰囲気線量率を測定した結果、ガンマ・ベータ線が0.7mSv/h、ガンマ線が0.7mSv/h。また、当該箇所の天井部分の上部に該当する2号機タービン建屋2階にあるタービン排気フィルタ室に水溜まり(約15m×約11m×約10mm)があることを確認。
2月25日、2階タービン排気フィルタ室の水溜まりは、天井から滴下した水によるものであることを確認。
2月26日、2階タービン排気フィルタ室に天井から滴下している水を分析したところ、セシウム134が1.1×100Bq/cm3、セシウム137が1.9×100Bq/cm3であったことから、滴下した水は雨水と推定。現場を確認したところ、1階ヒータールーム床面への滴下(5秒に1滴)と2階タービン排気フィルタ室床面への滴下(2~3秒に1滴)が継続していることを確認。その後、2階タービン排気フィルタ室の床面及び1階ヒータールーム床面へ滴下している水(1階ヒータールーム天井滴下水)の核種分析を行った結果、2階タービン排気フィルタ室床面の水溜まりは、セシウム134が2.7×100Bq/cm3、セシウム137が5.1×100Bq/cm3、1階ヒータールーム天井滴下水は、セシウム134が2.8×10-2Bq/cm3、セシウム137が6.5×10-2Bq/cm3。また、現場確認の結果、2階タービン排気フィルタ室の他に浸入する源となりそうな溜まり水がないことを確認したことから、1階ヒータールーム中央付近で発見された水溜まりは2階タービン排気フィルタ室天井からの滴下水と同様で雨水であると判断。
※2月28日午前8時、電源工事に伴い第二セシウム吸着装置を停止。その後電源工事が完了したことから、同日午後4時45分に同装置を起動し、同日午後5時30分に定常流量に到達。
※3月1日午前8時50分頃、福島第一原子力発電所構内のふれあい交差点付近において、ダンプ車両運転中の作業員が体調不良を訴えたとの連絡を受けたことから、5・6号機緊急医療室にて医師の診察を受けたところ緊急搬送の必要があると判断。午前9時30分に急患移送車にて福島第一原子力発電所を出発し、午前9時53分に富岡消防署で救急車に乗せ替え、いわき市立総合磐城共立病院へ搬送。午前11時15分、いわき市立総合磐城共立病院に到着し診断を受け、2~3日間経過観察のために入院することとなった。なお、当該作業員に身体汚染はなし。
※3月1日午前9時50分、2号機使用済燃料プール代替冷却系を当該系の弁点検のため停止。その後作業が終了したことから、同日午後0時42分、使用済燃料プール代替冷却系を起動。運転状態に異常なし。また、使用済燃料プール水温度は冷却停止時の12.3℃から12.5℃まで上昇したが、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、使用済燃料プール水温度管理上は問題なし。
※3月1日、1号機原子炉格納容器ガス管理システムのチャコールフィルタ・粒子状フィルタのサンプリングを実施。
※3月1日、1号機原子炉建屋カバー排気フィルタ設備による原子炉建屋上部のダストサンプリングを実施。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
* 3月1日実施した、「1号機原子炉格納容器ガス管理システムのチャコールフィルタ・粒子状フィルタのサンプリング」および「1号機原子炉建屋カバー排気フィルタ設備による原子炉建屋上部のダストサンプリングを実施」について記載が漏れておりましたので、追加させて頂きます。(平成25年4月2日追記)
添付資料
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Reader(無料)が必要です。Adobe Readerのダウンロード
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