トップページ > リリース・お知らせ一覧 > プレスリリース > 2013年 > 東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
平成25年1月28日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※1月28日午前6時58分、3号機使用済燃料プールにおける鉄骨トラス瓦礫の撤去作業に干渉する鉄骨を先行して撤去することに伴い、3号機使用済燃料プール代替冷却の一次系を停止(停止時プール水温度:約9.1℃)。停止期間は2月1日までを予定しており、プール水温度の上昇率については約0.16℃/hと評価していることから、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、プール水温度の管理に問題はない。なお、当該瓦礫撤去作業は、夜間は実施しないことから、夜間については使用済燃料プール代替冷却系を起動する予定。
※1月28日午前9時48分、1号機復水貯蔵タンクの復旧作業の一環として、同タンク内に貯蔵されている水について、1号機廃棄物処理建屋への移送を開始。
※東北地方太平洋沖地震により、建屋および屋外トレンチが浸水している5・6号機について、建屋内の水位上昇を抑制するため、建屋内滞留水の移送を継続しているが、更なる安全性向上に資することを目的として、1月28日より非常用ガス処理系*1の屋外トレンチから仮設タンクへの滞留水の移送を開始。なお、当該作業については、2月上旬まで、適宜、実施する予定。
*1 原子炉建屋内の空気を高性能のフィルターで浄化して排気筒より放出する系統で、(A)、(B)の2系列ある。
※1月28日午後0時10分、所内共通D/G(A)メタクラ母線の停止作業を行うため、共用プール冷却浄化系(A系)二次系のエアフィンクーラを停止。その後、同作業が終了したことから、同日午後1時5分、共用プール冷却浄化系(A系)二次系のエアフィンクーラの運転を再開。なお、運転再開後の当該冷却系の運転状態に異常はなく、共用プール水温度は冷却停止時の約11.5℃から約12.4℃まで上昇したが、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、プール水温度管理上問題ないことを確認。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
※1月28日午前10時29分頃、1号機原子炉建屋付属棟地下1階にある所内高圧電源設備配電盤室(管理区域*2)でケーブル修理作業をしていた協力企業作業員が、踏み台(高さ約0.9m)より落下し左肘を負傷。このため、当所の診療所医師の判断により、午前10時55分に救急車を要請。なお、当該作業員に意識はあり、放射性物質の付着がないことを確認。その後、福島労災病院へ搬送。
*2 放射線による無用な被ばくを防止するため、また、放射性物質による放射能汚染の拡大防止をはかるために管理を必要とする区域。
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Reader(無料)が必要です。Adobe Readerのダウンロード
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