東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年12月18日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※12月12日午後2時2分、3号機使用済燃料プール代替冷却系において、弁追設および逆止弁点検を行うため、使用済燃料プールの冷却を停止。12月18日午後2時35分、使用済燃料プールの冷却を再開(停止時使用済燃料プール水温度:約11.0℃、再開時使用済燃料プール水温度:約23.7℃)。
※12月18日午前10時、6号機タービン建屋地下から仮設タンクへの溜まり水の移送を開始。同日午後3時、移送を停止。
※12月18日午前9時50分、所内共通D/G(A)メタクラ母線停止作業を行うため、共用プール冷却浄化系(A)二次系のエアフィンクーラを停止。なお、12/19まで冷却停止予定。冷却停止時のプール水温度は約19.0℃で、停止中のプール水温度上昇率については約0.23℃/hと評価しており、停止中のプール水温上昇は約8℃であることから、運転上の制限値65℃に対して十分余裕があり、プール水温度管理上問題ない。
※12月18日午後2時、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])への溜まり水の移送を開始。
※1~3号機原子炉注水について、12月10日から12月17日の間に予定されている高台原子炉注水ポンプ上屋(うわや)新設工事のため、12月10日午前11時14分から午後2時5分の間で、常用高台炉注水ポンプからタービン建屋内炉注水ポンプに切り替えを実施。当該工事が終わったため、12月17日午後1時58分から午後5時5分の間で、タービン建屋内炉注水ポンプから常用高台炉注水ポンプへ切り替えを実施。これに伴い、1号機原子炉への目標注水量を常用高台炉注水ポンプ運転時の目標注水量4.5 m3/h(総流量)になるよう、以下の通り注水量の調整を実施。あわせて、2・3号機原子炉の冷却に必要な注水量の評価結果から、注水量の調整を実施。
・1号機:炉心スプレイ系からの注水量を約2.5 m3/hから約2.0 m3/hに調整。給水系からの注水量は約2.5 m3/hで継続。
・2号機:給水系からの注水量を約1.9 m3/hから約2.0 m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約4.1 m3/hから約3.5 m3/hに調整。
・3号機:給水系からの注水量を約1.9 m3/hから約2.0 m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約4.0 m3/hから約3.5 m3/hに調整。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 634KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)