東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年12月15日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※ 下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※12月13日午後4時30分頃、4号機廃棄物処理建屋1階通路上部の空調ダクトより1秒間に2滴程度水が滴下していることを、当社社員が発見。滴下水は4号機廃棄物処理建屋1階床面に、約2m×約2m×約1mm(深さ)の範囲に広がっており、床面に溜まっている水は約2リットルと推定。滴下水は、4号機廃棄物処理建屋から付近の床ファンネル(建屋地下へ繋がる配管)に流入しており、また、1階床面は堰の構造となっているため、建屋外への流出はない。滴下水を分析した結果は以下の通りであり、タービン建屋地下滞留水の放射能濃度(103~104 Bq/cm3)より低いことを確認。
セシウム134:約4.2×101 Bq/cm3
セシウム137:約7.2×101 Bq/cm3
また、滴下水よりコバルト60およびヒドラジンが検出されなかったことから、4号機使用済燃料プール水*とは組成が異なっていることを確認。
*4号機使用済燃料プール水の組成(平成24年12月3日採取)
コバルト60:約2.5×101 Bq/cm3
ヒドラジン:約3ppm
12月14日、滴下の状況および当該ダクトについて調査した結果、滴下水はダクト継ぎ目部から発生していたこと、また、建屋上部の屋外空調ダクトに損傷箇所があること、当該損傷部がある空調ダクトと滴下箇所である廃棄物処理建屋1階通路上部の空調ダクトはつながっていることを確認。以上の調査結果および水の分析結果から、水の滴下は屋外ダクト部の損傷箇所より雨水が流入しダクトを伝わり継ぎ手部から滴下したものと判断。同日午後3時30分、ダクトからの滴下量が3秒間に1滴に減少。なお、現在、当該ダクトは使用していないことから、雨水が流入しないよう処置を検討する。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 629KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)