東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年11月28日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※1~3号機原子炉注水について、11月28日から11月29日の間に予定されている所内共通電源改造工事に伴い、1~3号機常用高台炉注水ポンプの電源を停止するため、11月27日午後1時25分から午後6時45分の間で、常用高台炉注水ポンプからタービン建屋内炉注水ポンプに切り替えを実施。これに伴い、1号機の原子炉への目標注水量(総流量4.5m3/h)については、タービン建屋内炉注水ポンプの流量下限値(4.5m3/h)が同じであり注水流量の調整が困難となるため、1号機の原子炉への目標注水量が5.0m3/h(総流量)になるよう、同日午後4時30分、1号機原子炉への注水について、給水系からの注水量を約2.4 m3/hから約2.5 m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約2.0 m3/hから約2.5 m3/hに変更。あわせて、2号機原子炉への注水について、給水系からの注水量を約1.8 m3/hから約2.1 m3/hに調整、炉心スプレイ系からの注水量を約4.0 m3/hで継続。
※11月28日午前0時12分、1~3号機原子炉への注水量の低下が確認されたため、以下の通り注水量の調整を実施。
・1号機:給水系からの注水量を約2.1 m3/hから約2.5 m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約2.4 m3/hから約2.5 m3/hに調整。
・2号機:給水系からの注水量を約1.6 m3/hから約2.0 m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約3.9 m3/hから約4.0 m3/hに調整。
・3号機:給水系からの注水量を約1.8 m3/hから約2.0 m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約3.9 m3/hから約4.0 m3/hに調整。
※11月21日 午前9時47分、6号機補機海水系ストレーナ切替弁修理に伴い、使用済燃料プール冷却系を停止(停止時プール水温度:18.8℃)し、残留熱除去系による原子炉停止時冷却運転(原子炉側の冷却)と非常時熱負荷運転(使用済燃料プール側の冷却)を交互に切り替えて冷却する運用を開始。11月27日午後3時1分、残留熱除去系による非常時熱負荷運転を停止(停止時プール水温度:17.0℃)し、同日午後3時22分、原子炉停止時冷却運転を開始(開始時原子炉水温度:39.3℃)。同修理が終了したことから、11月28日午後0時7分、使用済み燃料プール冷却系を起動。
※11月25日午後1時54分、1号機使用済燃料プール代替冷却システムにおいて、所内共通電源改造工事に伴い当該系統の電源が停止すること(電源停止期間は11月27日から28日までを予定)から、事前に同システムを停止(停止時プール水温度:16.0℃)。なお、11月28日に冷却を再開する予定だったが、当該系統の電源停止予定が変更となったことから11月29日に冷却を再開する予定。1号機使用済燃料プール水温度の上昇率は約0.088℃/hと評価しており、11月28日午前5時現在、約21.5℃と推定されることから、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、使用済燃料プール水温管理上問題はない。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
※1号機において、非常用ディーゼル発電設備冷却系冷却水ポンプ(B)電動機仮設ケーブルの補修作業に伴い、11月28日午前10時2分に非常用ディーゼル発電機(B)、同日午前10時3分に残留熱除去系(B)を不待機。同作業が終了したことから、午前11時45分に非常用ディーゼル発電機(B)を待機状態、午前11時55分に残留熱除去系(B)を運転状態に復帰。
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 739KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)