東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時30分現在】
平成24年11月23日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※第二セシウム吸着装置(サリー)の屋外排気口から、水が漏えい(鉛筆太さ程度)していることを発見したため、11月20日午前8時26分に同装置を停止。
漏えい原因は、11月16日より実施していた同装置排水ラインのホース交換作業の際に、排水ラインに一時的に閉止栓を設置したことにより、排水ラインおよび排水ラインと繋がっている排気ラインが満水状態となり、屋外排気口から漏えいしたものと推定。
再発防止対策として、排水ラインを閉止しないことを関係者に周知するとともに、当該箇所に「閉止禁止」等の表示を実施する。
原因と対策の確認および起動準備が整ったことから、11月22日午後5時20分に同装置を起動し、同日午後5時57分に定常流量に到達。
※11月23日午前10時15分、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])への溜まり水の移送を開始。
※11月21日 午前9時47分、6号機補機海水系ストレーナ切替弁修理に伴い、使用済燃料プール冷却系を停止(停止時プール水温度:18.8℃)し、残留熱除去系による原子炉停止時冷却運転(原子炉側の冷却)と非常時熱負荷運転(使用済燃料プール側の冷却)を交互に切り替えて冷却する運用を開始。11月23日午後2時50分、残留熱除去系による原子炉停止時冷却運転を停止(停止時原子炉水温度:27.3℃)し、同日午後3時15分、非常時熱負荷運転を開始(開始時プール水温度:30.0℃)。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 601KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)