東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年11月7日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※11月6日午後4時15分、1~3号機原子炉への注水量の変動が確認されたため、以下の通り注水量の調整を実施。
・1号機:給水系からの注水量を約2.9 m3/hから約3.0 m3/hに調整、炉心スプレイ系からの注水量を約2.0 m3/hで継続。
・2号機:給水系からの注水量を約1.7 m3/hから約2.0 m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約4.7 m3/hから約4.5 m3/hに調整。
・3号機:給水系からの注水量を約1.5 m3/hから約2.0 m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約4.6 m3/hから約4.5 m3/hに調整。
※11月5日午後2時9分、4号機使用済燃料プール代替冷却システムにおいて、冬季における凍結防止対策として、2次系循環水に不凍液を添加するため、同システムを停止(停止時プール水温度:24.0℃)。その後、同作業が終了したことから、11月6日午後4時35分、使用済燃料プールの冷却を再開。運転状態について異常はなく、使用済燃料プール水温度は冷却停止時の24.0℃から31.0℃まで上昇したが、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、プール水温度の管理に問題はない。
※11月7日午前9時42分、共用プール冷却浄化系ポンプAおよび共用プール補機冷却系ポンプAの制御ケーブル接続工事のため、共用プール冷却浄化系を停止。(停止時プール水温度:22.4℃)。その後、同作業が終了したことから、同日午前11時23分、共用プール冷却浄化系の運転を再開。運転状態について異常はなく、共用プール水温度は冷却停止時の22.4℃から22.7℃まで上昇したが、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、プール水温度の管理に問題はない。
※11月7日午後2時30分、2号機原子炉への注水量の低下が確認されたため、給水系からの注水量を約1.8 m3/hから約2.0 m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約4.3 m3/hから約4.5 m3/hに調整。
※11月7日、2号機原子炉建屋開口部(ブローアウトパネル)のダストサンプリングを実施。
※11月7日、2号機原子炉格納容器ガス管理システムのチャコールフィルタ・粒子状フィルタのサンプリングを実施。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 581KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)