東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年10月19日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※10月18日午前9時50分、集中廃棄物処理施設において、サイトバンカ建屋からプロセス主建屋への溜まり水の移送を開始。同日午後4時46分、移送を停止。
※10月18日午後4時5分、1,2号機原子炉への注水量の低下が確認されたため、以下のとおり注水量の調整を実施。
・1号機:給水系からの注水量を約2.6 m3/hから約3.0 m3/hに調整。
炉心スプレイ系からの注水量は約2.0 m3/hで継続中。
・2号機:給水系からの注水量を約2.0 m3/hで継続中。
炉心スプレイ系からの注水量を約4.3 m3/hから約4.5 m3/hに調整。
※10月18日午後3時53分、第二セシウム吸着装置のろ過フィルタ空気作動弁の閉止により同装置が停止。その後、同装置について現場確認した結果、異常がなかったことから、同日5時18分に同装置を起動し、午後5時21分に定常流量に到達。本事象は、当社運転管理員が定時のデータ採取のために操作盤を操作しようとした際、誤って当該弁を閉にする操作を行ってしまったことにより、当該弁が閉止し、ブースターポンプが装置保護のためのインターロックにより停止(同装置が停止)したもの。再発防止対策として、誤操作防止用保護カバーを閉じた状態でデータ採取を行うよう、当社運転管理員への再教育を実施する。
※10月19日午前10時59分頃、福島第一原子力発電所1・2号機超高圧開閉所*周辺(屋外)において、雑草より発火していることを、パトロール中の当社社員が発見。同日午前11時2分に消防署に連絡。当社社員が初期消火を行い、同日午前11時12分、消火を確認。同日午後0時7分、消防署の現場確認により鎮火を確認。警察署の現場確認により火災で燃えた範囲は約20m×約34mと判断された。火災の原因については今後調査予定。なお、本事象によるけが人の発生はない。また、モニタリングポストの値に有意な変動はなく、プラントへの影響も確認されていない。
*1・2号機超高圧開閉所
1・2号機で発電した電気を送電系統に送るための設備。現在は使用していない。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 711KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)