東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】
平成24年10月15日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※10月15日午前6時7分、2号機使用済燃料プール代替冷却系において、弁追設および逆止弁点検、ドレン配管の設置作業を行うため、使用済燃料プールの冷却を停止。なお、10月20日まで冷却停止予定。冷却停止時のプール水温度は約23.0℃で、停止中のプール水温度上昇率については約0.22℃/hと評価しており、停止中のプール水温上昇は約28.9℃であることから、運転上の制限値65℃に対して十分余裕があり、プール水温度管理上問題ない。
※10月15日、協力企業作業員が3号機タービン建屋1階大物搬入口奥の廊下にて水の漏えいを発見し、同日午前10時10分頃、当社社員が確認。同日午前10時18分、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])へ溜まり水を移送しているポンプを停止したところ、同日午前11時16分に水の漏えいが停止。なお、漏えいした水は大物搬入口奥側のスロープ下部の床面にとどまっており、屋外への流出はない。漏えい箇所は3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設*への溜まり水移送ラインであることを確認。漏えいの範囲は約3m×約6m、深さ約5mmで、漏えい量約90リットルと評価。また、漏えいした水の核種分析を行った結果、セシウム134が約1.0×104Bq/cm3、セシウム137が約1.8×104Bq/cm3であり、漏えいした水はタービン建屋の溜まり水と判断。
※10月15日午前11時55分、4号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])へ溜まり水の移送を開始。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
*「集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])」と記載しておりましたが、正しくは「集中廃棄物処理施設」です。お詫びして訂正させて頂きます。(平成24年10月16日訂正)
- 添付資料
- ・過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 558KB)
- 参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
- ・過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)