プレスリリース 2012年

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

【午後3時現在】

平成24年10月6日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

10月6日午前10時40分、各号機原子炉への注水量の低下が確認されたため、以下のとおり注水量の調整を実施
1号機:給水系からの注水量を約2.6m/hから約3.0m/h、炉心スプレイ系からの注水量を約1.9m/hから約2.0m/hに調整。
2号機:給水系からの注水量を約1.8m/hから約2.0m/hに調整、炉心スプレイ系からの注水量は約5.0m/hで継続中。
3号機:給水系からの注水量を約2.3m/hから約2.5m/hに調整、炉心スプレイ系からの注水量は約4.5m/hで継続中。

10月6日、3号機原子炉建屋上部のダストサンプリングを実施。

10月6日、3号機原子炉格納容器ガス管理システムのチャコールフィルタ・粒子状フィルタのサンプリングを実施。

【福島第二原子力発電所】
 1~4号機 地震により停止中

※10月5日午後2時25分頃、4号機屋外のボール捕集器ピット,*1(非管理区域)において、当社社員が同ピット架台の補修塗装作業中に開口部(高さ約4m)から転落し負傷。このため、同発電所内の診療所医師の判断により、同日午後3時37分に業務車にてJヴィレッジの診療所へ搬送。現在、Jヴィレッジの診療所において診察中。当該社員の意識はあり、放射性物質の付着はない。その後、Jヴィレッジの診療所医師の判断により、同日午後5時21分頃に救急車を要請し、Jヴィレッジから福島労災病院へ搬送。

*:復水器内の細管に付着した海生物を、細管より少し大きめのスポンジボールにより除去しており、この作業を終えたスポンジボールを回収するための装置が設置されているエリア

以 上

*1:「ボール補集器ピット」と記載しておりましたが、正しくは「ボール捕集器ピット」です。
   お詫びして訂正させて頂きます。(平成24年10月9日)


添付資料
過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 547KB)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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