プレスリリース 2012年

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

【午後4時現在】

平成24年8月29日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

 ※下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

8月29日午前7時26分、所内共通ディーゼル発電機(B)の試運転を開始。同日午前11時34分、運転状態に問題のないことが確認できたことから、所内共通ディーゼル発電機(B)の運転確認が完了。

8月29日午前10時26分頃、4号機原子炉建屋西側屋外において4号機原子炉建屋カバーリング工事に従事していた協力企業作業員1名がガントリークレーン受け架台から落下し負傷した。5・6号機救急医療室に搬送し、診察を行った結果、左手足関節骨折の疑いがあるため、急患車にてJヴィレッジへ搬送した後、午後0時11分、救急車にていわき市の福島労災病院へ搬送。福島労災病院にて左踵骨(しょうこつ)骨折、左橈骨(とうこつ)遠位端骨折により入院約2ヶ月を要する見込みと診断される。なお、当該作業員の身体に放射性物質の付着はない。

※8月24日午後1時9分、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ溜まり水の移送を開始。8月29日午前11時6分、滞留水移送配管のポリエチレン管化作業実施のため移送を一旦停止。当該作業が終了したことから、午後0時52分、移送を再開。

5号機補機冷却海水系ポンプ(A)の復旧作業が完了したため、8月29日午前11時30分、試運転を開始。同日午後1時、運転状態に異常がないことを確認したため、本格運用を開始。

8月29日午前11時36分、2号機および3号機原子炉への注水量の変動が確認されたため、注水量の調整を実施。
・2号機:給水系からの注水量を約1.6m/hから約2.0m/h、炉心スプレイ系からの注水量を約4.7m/hから約5.0m/hに調整。
・3号機:炉心スプレイ系からの注水量を約4.3m/hから約4.5m/hに調整(給水系からの注水量は約2.5m/hで継続中)。

【福島第二原子力発電所】
 1~4号機 地震により停止中

以 上

添付資料
過去の実績(平成24年1月1日以降)(PDF 490KB)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
過去の実績(平成23年3月11日~12月31日)(PDF 523KB)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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