プレスリリース 2012年

福島第一原子力発電所4号機タービン建屋内における滞留水移送ラインからの漏水に関する指示文書の受領について

平成24年8月17日
東京電力株式会社

 本日、当社は、経済産業省原子力安全・保安院より、「東京電力株式会社福島第一原子力発電所第4号機タービン建屋内における滞留水移送ラインからの漏水に係る対応について(指示)」の指示文書を受領いたしました。
 当社といたしましては、このたびの指示に基づき、今後、速やかに対応を行うとともに、その内容を取りまとめ、同院へ報告いたします。

以 上

*指示文書
 東京電力株式会社福島第一原子力発電所第4号機タービン建屋内における滞留水移送ラインからの漏水に係る対応について(指示)
(20120816原院第1号)

 原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、貴社から、東京電力株式会社福島第一原子力発電所第4号機(以下「第4号機」という。)のタービン建屋内における滞留水移送ラインからの漏水に係る事案の報告を受けました。
 この報告を受け、当院は、貴社に対し、下記の対応を求めるとともに、その結果について、1.及び2.については、平成24年9月13日までに、3.及び4.については、同年8月27日までに報告することを求めます。

1.第4号機のタービン建屋内における耐圧ホースから漏水が起きた本事案について、これまでの経緯・背景も含めた要因分析・原因究明を行い、再発防止策を策定すること。

2.機器・施設の配置が相互に影響するリスクが発現した今回の事象を踏まえ、安全性確保・信頼性向上の観点から、リスク評価を再度見直し、必要な対策について、平成24年5月11日に報告のあった「東京電力株式会社福島第一原子力発電所における信頼性向上対策に係る実施計画」(7月24日改訂。以下「信頼性向上実施計画」という。)に反映の上、同計画を提出すること。

3.本年9月に予定されている第4号機の移送ラインにおける高レベル汚染水の移送に用いるホースのポリエチレン管化等、既存の信頼性向上実施計画を前倒しして実施すること。加えて、耐圧ホースについては、今回の事象を踏まえ、東京電力株式会社福島第一原子力発電所第1号機の移送ライン等のポリエチレン管化の計画の明確化が必要な箇所について再度検討し、信頼性向上実施計画に反映の上、同計画を提出すること。

4.東京電力株式会社福島第一原子力発電所における汚染水等の移送ラインにおいて、漏水検知器の設置等漏水を早期に検知するための対策及び重要電源の移設(信頼性向上実施計画の前倒しも含む)等重要機器への影響を排除するための対策及び作業環境へ影響が及ぶことがないよう漏えい範囲を限定化する対策を策定すること。


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